Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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進化心理学 伊澤 栄一
選択  2単位
【心理】 10-1-1360-1630-04

1. 授業の内容(Course Description)
 我々ヒトのもつ「心」の機能は、果たしてどれほどヒト特有のものなのだろうか?進化という歴史の中で、祖先種から連続して保存されてきたのだろうか、あるいは、何かのきっかけで突然生じたのだろうか?その原動力は何なのか?脳を始めとする動物の諸器官が進化の産物と考えられるなら、それが創り出す心も進化の産物と捉えることができるはずである。
 本講義では、ヒトを含めた様々な動物の行動について、脳や生態との関係をふまえながら多面的に見ることで、ヒトの心の進化について理解することを目的とする。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 我々人間の心について、生物の歴史である「進化」という視点で理解する多面的な視点を養うことを目標とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 2回の中間レポートあるいは中間テストと、期末試験で評価する。
 試験は持ち込み可、論述形式で行う。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 特に指定せず、必要に応じ適宜紹介する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 前提となる知識は特に必要としない。
 講義を受ける上での基本的なマナーを守ることのできる、向学心のある学生の履修を希望する。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス、進化と系統発生
【第2回】
 脳の構造と進化(1)
【第3回】
 脳の構造と進化(2)
【第4回】
 感覚情報処理の多様性(1)
【第5回】
 感覚情報処理の多様性(2)
【第6回】
 認知機能と生態の関係;概論
【第7回】
 論理性と合理性(1)
【第8回】
 論理性と合理性(2)
【第9回】
 コミュニケーション(1)
【第10回】
 コミュニケーション(2)
【第11回】
 社会性(1);個体間関係
【第12回】
 社会性(2);自己の視点
【第13回】
 社会性(3);他者の視点
【第14回】
 社会性(4);協力と裏切り
【第15回】
 まとめ;ヒトの心をどう捉えるべきか?