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授業の内容(Course Description) |
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我々ヒトのもつ「心」の機能は、果たしてどれほどヒト特有のものなのだろうか?進化という歴史の中で、祖先種から連続して保存されてきたのだろうか、あるいは、何かのきっかけで突然生じたのだろうか?その原動力は何なのか?脳を始めとする動物の諸器官が進化の産物と考えられるなら、それが創り出す心も進化の産物と捉えることができるはずである。 本講義では、ヒトを含めた様々な動物の行動について、脳や生態との関係をふまえながら多面的に見ることで、ヒトの心の進化について理解することを目的とする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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我々人間の心について、生物の歴史である「進化」という視点で理解する多面的な視点を養うことを目標とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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2回の中間レポートあるいは中間テストと、期末試験で評価する。 試験は持ち込み可、論述形式で行う。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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特に指定せず、必要に応じ適宜紹介する。
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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前提となる知識は特に必要としない。 講義を受ける上での基本的なマナーを守ることのできる、向学心のある学生の履修を希望する。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス、進化と系統発生 【第2回】 脳の構造と進化(1) 【第3回】 脳の構造と進化(2) 【第4回】 感覚情報処理の多様性(1) 【第5回】 感覚情報処理の多様性(2) 【第6回】 認知機能と生態の関係;概論 【第7回】 論理性と合理性(1) 【第8回】 論理性と合理性(2) 【第9回】 コミュニケーション(1) 【第10回】 コミュニケーション(2) 【第11回】 社会性(1);個体間関係 【第12回】 社会性(2);自己の視点 【第13回】 社会性(3);他者の視点 【第14回】 社会性(4);協力と裏切り 【第15回】 まとめ;ヒトの心をどう捉えるべきか?
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