Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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学校心理臨床 I 加藤 志ほ子
選択  2単位
【心理】 10-1-1360-2704-03

1. 授業の内容(Course Description)
 学校心理臨床とは「学校での臨床心理学」と「学校教育と臨床心理学」の二つの視点をあわせ持つ実践的な研究領域である。不登校・いじめなど学校を舞台に展開される子どもの問題行動が社会問題としてクローズアップされたのを契機として文部科学省は臨床心理士などの心の専門家を導入する事業を試験的に開始し、スクールカウンセラーの公立小学校・中学校・高等学校への配置を進めている。学校心理臨床の現状や課題について、総論と具体的各論を概説する。大学学生相談における展開についても概説する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 学校心理臨床に関する基礎知識を習得する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験80%、授業内レポート20%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『学校臨床心理学入門』 伊藤美奈子・平野直己編 有斐閣アルマ
 参考文献:『学校心理学』 石隈利紀著 誠信書房
      『こころの科学ー就学相談と特別支援教育ー』124巻 2005.11. 日本評論社
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 自分自身の学校経験と照らし合わせながら、知識を整理していく視点を養うことが期待される。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 学校心理臨床とは
【第3回】
 アメリカにおける学校心理学の歴史と現状
【第4回】
 日本の学校組織について
【第5回】
 学校心理臨床の実際Ⅰ 学校に入ったら何から始めるか
【第6回】
 学校心理臨床の実際Ⅱ 小学校 児童生徒へのアプローチ
【第7回】
 学校心理臨床の実際Ⅲ 中学校 学校臨床における見立て
【第8回】
 学校心理臨床の実際Ⅳ 高等学校 学校でも面接の進め方
【第9回】
 学校心理臨床の実際Ⅴ 大学
【第10回】
 学校組織と地域活動
【第11回】
 危機状況への支援
【第12回】
 学外の専門機関との連携
【第13回】
 発達障害をめぐる動向
【第14回】
 教師との連携
【第15回】
 スクールカウンセラーの相互支援グループ