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授業の内容(Course Description) |
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【現代の技術を考えるために】 私たちの生活は、技術をぬきにしては考えることができません。携帯ひとつを例にしても、そこには様々な技術の成果が取り入れられているはずです。ところで、こうした技術は、広い意味で、対象と関わる際の手段に関係していると言えます。そうであれば、私たちがその対象(さらには世界)をどのように捉え、考察しているかによって、技術のあり方や方向性もその影響を受けると言えるでしょう。では、現代に至る技術の展開を可能にした思想の潮流とは、どのようなものだったのでしょうか。 本講義では、そのひとつの源として、ルネ・デカルト(1596-1650)の思想をとり上げます。デカルトが主張した思想はどのような特徴をもち、どのような側面がその後の技術のあり方を方向付け、規定したのかを考察したいと思います。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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技術と、それを可能にしている知のあり方(思想、哲学)がどのように関係しているのかを、デカルトを手引きにして説明することができる、これを目標とします。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席(40%)、試験或いは小論文(60%)によって評価します。 期末試験欠席者は評価をくだせませんので、必ず受けてください。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:『方法序説』(谷川多佳子訳)岩波文庫
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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扱われた主題に対して、質問、疑問、感想などをリアクションペーパーに書くことによって、授業に積極的かつ主体的に参加してください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション(講義の概要) 【第2回】 なぜデカルトか 【第3回】 『方法序説』弟一部(概説及び論点の確認) 【第4回】 『方法序説』弟一部(「良識」をめぐる諸問題) 【第5回】 『方法序説』第二部(概説及び論点の確認) 【第6回】 『方法序説』第二部(「方法」をめぐる諸問題) 【第7回】 『方法序説』第三部(概説及び論点の確認) 【第8回】 『方法序説』第三部(道徳をめぐる諸問題) 【第9回】 『方法序説』第四部(概説及び論点の確認) 【第10回】 『方法序説』第四部(近代的自我の確立と心身問題) 【第11回】 『方法序説』第五部(概説及び論点の確認) 【第12回】 『方法序説』第五部(機械論と現代の科学技術への影響) 【第13回】 『方法序説』第六部(概説及び論点の確認) 【第14回】 『方法序説』第六部(人間と自然の関係をめぐる諸問題) 【第15回】 まとめ・テスト
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