1. |
授業の内容(Course Description) |
|
言語習得とはどのようなメカニズムによってなされるのかについて考察するため,本講義では,自分自身の言語習得の経験も振り返りながら,「第二言語習得理論」の基本概念について理解を深めていく。また,「言語習得」を,言語構造や言語の構成要素についての知識獲得だけでなく,語用論的観点(社会の中で言語をどのように使っていくか)からの習得についても考える。さらに,「言語が習得できたかどうかはどのように判定できるか」という評価の問題,また,そもそも「言語にとって『正しさ』や『誤り』とはどういうことか」いうことについても考察する。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
言語習得の基本概念を理解するとともに,理解した概念を活用しつつ,「言語を習得するとはどういうことか」ということについて,受講者が独自の問い直しを行っていくことを目指す。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
レポート(試験に代えて実施)50%,授業内小テスト20%,授業内での口頭発表10%,授業参加度20%
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
特に指定しないが,授業中,必要に応じて参考文献を紹介する。
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
・受身的に講義を聴くだけでなく,教室内での議論に積極的に参加することを期待する。 ・授業計画は,必要に応じて調整されることがある。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 「言語の習得を測定する」とはどういうことか? 【第2回】 習得した言語能力の様々な測定法 【第3回】 テストによる測定 【第4回】 言語テスト作成実習 【第5回】 言語テスト作成発表 【第6回】 パフォーマンステスト(書きことば) 【第7回】 パフォーマンステスト(話しことば) 【第8回】 テストに代わる新しい評価法 【第9回】 誤用の重み付け(1) 【第10回】 誤用の重み付け(2) 【第11回】 教師による評価と,一般日本人による評価(1) 【第12回】 教師による評価と,一般日本人による評価(2) 【第13回】 評価観の自覚とそのとらえ直し(1) 【第14回】 評価観の自覚とそのとらえ直し(2) 【第15回】 学期のまとめ
|