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授業の内容(Course Description) |
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民法は、市民社会における人々の関係を、権利と義務という概念で規律する。かかる民法の概念の中で、人が他人に対して一定の行為を請求する権利を債権と呼ぶ(義務を負担する側からは、債務といわれる)。債権を発生させる原因は、民法上4つあるが、その中で典型的な原因が契約である。契約を理解するということは、民法を理解することとであるといっても過言ではない。 契約に適用される規律を契約法というと、民法典の中での契約法はどうなっているであろうか。契約法というと民法典の第三編第二章の契約を指すことがある(これは狭義の契約法といわれる)。しかし、民法典の中でも、民法総則の法律行為等とか、債権総論の一部(履行強制、損害賠償、弁済)などが、広義の契約法という観点から含まれることとなる。この広義の契約法の理解を深めることが、契約法Aと後期の契約法Bの目的となる(但し民法総論A・Bで学んだ部分と重複する部分もあるので、その部分は簡略化することあり)。 尚、契約法Aを履修する学生は、後期の契約法Bも履修されることをすすめるが、後期の契約法Bの履修希望者はこの契約法Aの履修が必須となる。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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契約という概念をキーワードとして捉え、契約の一生(成立、効力、債務の履行と契約違反、その救済方法、および契約の終了)を総合的に把握することを目標とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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15回目の授業で実施する授業内試験(論文式)の結果をもって100%評価する。 都度の授業の出席を評価の一部とはしないが、授業に出席することが肝要である。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストとして、日本評論社発行の『契約法 講義』加賀山 茂を使用する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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本講座は後期の契約法Bと共に契約法の重要部分を構成する。後期の契約法Bも選択されることをすすめる。 また授業にはできるだけ出席することが重要であることを認識すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 本講座のイントロダクション:契約法の学び方と契約法の構造 【第2回】 契約の成立 【第3回】 契約の無効・取消 【第4回】 契約の不成立・無効と不当利得 【第5回】 契約の履行:本来の履行 【第6回】 契約の履行以外の債務の免責 【第7回】 契約不履行の基本的な考え方 【第8回】 契約の不履行と契約の解除 【第9回】 契約の不履行と損害賠償 【第10回】 契約履行の担保 【第11回】 契約当事者の交代 【第12回】 典型契約と非典型契約 【第13回】 贈与と無償契約総論 【第14回】 売買契約と有償契約総論 【第15回】 最終授業 まとめ・授業内試験(論文式)
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