Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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地域経済論B 糠谷 真平
選択必修  2単位
【観光経営】 10-1-1110-0701-10A

1. 授業の内容(Course Description)
 地域経済論 I をふまえ、特に21世紀の地域経済がどのような問題を抱えているか、国際経済関係の変化、急速な人口減少の進展、財政悪化と社会資本投資の減少等が地域に与える影響を明らかにする。20世紀が成長・大変動の時代だったとすれば、21世紀は成熟・調和の時代になり、社会資本整備の面では建設(フロー)の時代から保全・活用(ストック)の時代になると考えられる。そのような観点から具体的政策課題を中心にに今後の地域経済の姿を検討する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 将来の我国の地域経済構造を規定する要因は何か、またバランスのとれた地域経済構造を形成してゆくために必要な政策は何かを理解することを目指す。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業時間中の数回の小テストの結果を基本とし、それに出席点を合わせて総合的に評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 下河辺 淳 『戦後国土計画への証言』 日本評論社
 森地 茂 『人口減少時代の国土ビジョン』 日本経済新聞社
 なお、必要な資料は適宜配布する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 現実の政策課題と関連した講義となるので、新聞、雑誌等での関連記事に関心を持ってほしい。また日本地図を時々は見る習慣を身につけておいてほしい。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 21世紀の地域 何が問題となるか
【第2回】
 東アジア諸国の成長と地域経済
【第3回】
 人口減少下の地域経済
【第4回】
 社会資本投資縮小と地域経済
【第5回】
 住民への生活サービス維持のためにはどのような地域経済圏域形成が必要か
【第6回】
 中山間地域、条件不利地域をどう考えるか
【第7回】
 地方分権改革の考え方
【第8回】
 地方財政の悪化と地域経済
【第9回】
 広域的な経済圏形成の要請(生活圏域と国際交流圏域)
【第10回】
 東京問題をどう考えるか、大規模地震、首都機能移転は?
【第11回】
 地域格差問題の最近の動向をどう考えるか
【第12回】
 地域経済発展と道路整備、その財源問題
【第13回】
 地球環境問題と国土政策
【第14回】
 国土計画は今後も必要か、これからの役割は?
【第15回】
 全体のまとめと最終テスト