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授業の内容(Course Description) |
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入門マクロ経済学I(前期)では、国民所得経済計算(社会会計)と財市場に焦点をすえた均衡GDPの決定の解説をしました。
入門マクロ経済学II(後期)は、消費関数の再論からはじめ、ケインズ型より現実的な消費決定メカニズムを紹介します。次に、企業の投資決定メカニズムを論じ、財市場の議論をおえます。その上で、人々の金融資産の資産選択にテーマを転換します。ここでは重要な変数は利子率です。後者は、貨幣市場・債券市場の議論と整理することができます。この市場の議論を終えた上で、諸々の政策の効果について、論じます。
時間の余裕があれば、労働市場における雇用水準の決定・物価の決定も議論しますが、当講義は「入門」レベル
であることに鑑み、より広い内容をカバーすることよりも、内容を理解できることと興味がもてることを重視した講義とします。す。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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マクロ経済政策の効果を、経済諸変数の連関関係をふくめ理解すること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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試験と出席で評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書 未定
参考書 ドーンブシュ・フイシャー マクロ経済学、マンキュウ マクロ経済学
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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前期にマクロ経済学の基礎を講じています。そこで解説された諸変数の定義や、均衡アプローチの理解なしに、後期の理解をすることは、著しく困難です。前期履修なしに、後期の履修を試みることは、やめてください。
理解してもらえるように講義するつもりですが、講義は皆出席を前提として行われます。欠席すれば、ロジックのチェーンが切れます、ハンドアウトの配布はそれぞれにつき1回切です。授業にコミットした姿勢を期待します。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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以下の予定ですが、履修者の理解をみて調整することもあります。
【第1回】
財市場とIS曲線 1
【第2回】
財市場とIS曲線 2
【第3回】
貨幣の役割
【第4回】
貨幣供給
【第5回】
貨幣市場とLM曲線 1
【第6回】
貨幣市場とLM曲線 2
【第7回】
財政政策の効果
【第8回】
貨幣政策の効果
【第9回】
総需要曲線
【第10回】
労働需要
【第11回】
労働供給 1
【第12回】
労働供給 2
【第13回】
労働市場の均衡
【第14回】
総供給曲線
【第15回】
補論とテスト
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