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授業の内容(Course Description) |
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本科目は、幼・小・中・高の教員免許取得のための必修科目で、教育相談・カウンセリングについて学ぶことを目的としています。 今、学校は、いじめ、不登校、非行、学級崩壊、さらに特別な支援を必要とする児童・生徒に対する対応など、多くの深刻な問題に直面しています。そのような状況の中、教師は子ども達にどの様に向き合い、心を通い合わせていけるでしょうか。一方、人との関わりが下手な子どもたちが増えているといわれ、学校現場では予防的・開発的教育相談の必要性も指摘されています。以上のような観点から、学校での教育相談を行う上で必要となるカウンセリングの基礎的な理論と技法、特別な支援を必要とする子どもたちへの対応、自己表現やソーシャルスキルの教育について学んでいきます。 しかし、教育相談は頭で理解すればそれで実践に活かせるというものではありません。自分が他者をどう眺め、どう関わっていけるかといった自分自身の見方や態度が開かれていくことが望まれます。そこで、体験学習、グループ学習、ビデオ視聴などをできるだけ取り入れて授業を進めていきたいと考えています。現在の子ども達の心の問題についての認識を深め、カウンセリング的な見方を養い、将来現場で教育相談を担う上で役立つ学びを目指します。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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幼児・児童・生徒の心の問題、人との関わりの問題を理解する。 カウンセリングの基礎的な理論と技法、教育相談の実際を理解する。 教育相談を行う上での基本的態度を養う。 子どもたちの自己表現やソーシャルスキルを高めるための方法を知る。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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授業への参加態度(毎回の一言メモ)と小レポート(40%)、学期末のテスト(60%)で評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:使用しません。 参考文献:近藤邦夫『教師と子どもの関係づくり―学校の臨床心理学ー』東京大学出版会、國分康孝他『エンカウンターで学級が変わる』図書文化、園田雅代・中釜洋子『子どものためのアサーション・グループワーク』、河合隼雄『子どもの宇宙』岩波新書、山中康裕『少年期の心』中公新書 その他は授業中、内容に沿って紹介していきます。積極的に読んでいって下さい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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体験学習やグループでの活動があります。これは実際に自分が動き、他者と関わる中で実感することで、理論を深く理解し、自分が変化していくことにつないでいくためのものです。受講生1人1人が自分からやって下さらないと授業が前に進みません。不得意な方もおられるでしょうが、勇気を出して、恥ずかしがらずにやってみて下さい。各々の方が、意欲的に参加して下されば、得るものは大きいと思います。 また、この科目では人の内面を扱いますので、謙虚に取り組んで下さい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 受講上の注意と導入 ①初めまして・・・学級開きのエクササイズとシェアリング ②構成的グループエンカウンターについて ③カウンセリングの見方とは ④受講上の注意 【第2回】 互いを知り、感じるために・・・学級でできるGWTの実施とシェアリング 【第3回】 聴くこと、語ること ①教師と子どもに「ずれ」が生じるとき ②体験学習「語る・聴く」その1 【第4回】 聴くこと、語ること ③体験学習「語る・聴く」その2 ④ロジャーズのカウンセラーの基本的態度について 【第5回】 スクールカウンセラーの役割 ①ビデオ視聴前半 ②スクールカウンセラーの仕事 【第6回】 スクールカウンセラーの役割 ③ビデオ視聴後半 ④スクールカウンセラーの聴き方について 【第7回】 代表的な理論からみた心の問題と心理療法 ①現象学的自己理論と来談者中心療法 【第8回】 代表的な理論からみた心の問題と心理療法 ②精神分析 【第9回】 代表的な理論からみた心の問題と心理療法 ③行動理論と行動療法、行動分析 【第10回】 代表的な理論からみた心の問題と心理療法 ④認知理論と論理療法 【第11回】 園や学校で出会う心の問題と教育相談 ①幼児期、児童期、青年期の心の問題 【第12回】 園や学校で出会う心の問題と教育相談 ②教育相談の実践例から学ぶ 【第13回】 特別な支援を必要とする子どもたちへの対応 ①ADHD、LD、アスペルガー症候群など ②専門機関との連携 【第14回】 自己表現を学ぶ ①3つの自己表現 ②児童・生徒のためのアサーション・トレーニング 【第15回】 まとめ・・・学校における教育相談の意義と役割
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