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授業の内容(Course Description) |
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人類が生きてきた歴史は、多種多様な方法で記録されてきた。そして、それらの記録資料にアクセスする方法はコンピュータの飛躍的発展により激変し、近年では、世界中の図書館の本や資料を自分の机上で読むことも可能になってきた。このような「記録を守り記録を伝える」ための手段や環境の変化によって、さまざまな記録資料の見方も、大きく変わってきている。古文書学は、歴史学を支える基礎学であるが、社会の変化によって、記録資料の見方がどのように変わってきたのかを理解することが、古文書学に取り組む前提となろう。 とはいえ、実際に文書を読み、内容が理解できなければ、このような議論も机上の空論におわってしまう。そこで、本講義では、上記をふまえたうえで、近世・近代文書(いわゆる“くずし字”で書かれた文書)を読み、理解できるようになるための基礎トレーニングを行う。地道に取り組んで文書を読む力をつけ、記録資料のもつ重要性を理解してほしい。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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①近世・近代文書を読む基礎的な力をつける。そのための辞書の使い方に習熟する。 ②近世・近代文書が作成される場とその過程を理解する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席、小テスト、期末テストを総合して評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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林英夫監修『増訂近世古文書解読辞典』(柏書房)または児玉幸多編『くずし字用例辞典』(東京堂出版)
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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3回以上欠席した場合は、単位は取得できない。また、古文書学Ⅰの未履修者は、古文書学Ⅱを履修できない。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス (幕府文書と東京府文書について) 【第2回】~【第13回】 近世・近代文書を読む(幕府文書、東京府文書) 【第14回】 まとめとテスト 【第15回】 テスト返却と解答確認
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