1. |
授業の内容(Course Description) |
|
日本の社会には、大學を卒業した者に一定以上の日本語駆使の能力を期待する空気が確実にあります。その駆使能力は読む、書く、話す、聞くと多面的ですが、とりわけ「書く」ことで、能力の水準が如実に露呈します。多くの会社が入社試験の課題に「作文」を選んでいるのもこのためです。文は人なり、とも言われます。 この授業は、こうした社会の有為な構成員となるために求められる日本語の使い方のうち、主に「文を書く」力の養成に絞って、講義、実習を組み合わせて展開します。日本語の歴史、文学史などの基礎知識を踏まえた上で、目的、用途に沿った作文の実習、その添削を繰り返します。同時に、基礎的な教養水準にある漢字の習得、故事、成語、諺などの理解も進め、「豊かな」文章を書く力を養成します。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
入社に必要な履歴書の書き方、会社員として必須の能力である企画書、報告書、案内状などの書き方を習得するのに留まらず、書簡文、エッセイ、小論文などの書き方も習得、入社試験の「作文」にも対応できる力をつけます。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
授業への参加状況、期末試験の結果をほぼ半々に評価、判断します。授業で行う作文の実習結果も必要に応じ加味します。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
通年使用のテキストはありません。必要に応じ、授業中に提示します。
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
授業には日本語の辞書の携行を求めます。電子辞書でも構わない。 前期講座「社会学文章表現研究 I」を履修した上での受講が望ましい。ただし、条件ではない。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 優れた文章とは? 【第2回】 マスコミの入社試験で出る作文課題 【第3回】 「作文」とはどんなものか 【第4回】 作文の実習 その1 【第5回】 作文の実習 その2 【第6回】 作文の実習 その3 【第7回】 作文の実習 その4 【第8回】・【第9回】 評論を読む 【第10回】・【第11回】 社説を読む 【第12回】~【第14回】 小論文を書く 【第15回】 纏め・試験
|