Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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文章表現演習 III 田村 哲夫
選択必修  2単位
【国際文化】 10-1-1350-1800-23A

1. 授業の内容(Course Description)
 日本の社会には、大學を卒業した者に一定以上の日本語駆使の能力を期待する空気が確実にあります。その駆使能力は読む、書く、話す、聞くと多面的ですが、とりわけ「書く」ことで、能力の水準が如実に露呈します。多くの会社が入社試験の課題に「作文」を選んでいるのもこのためです。文は人なり、とも言われます。
 この授業は、こうした社会の有為な構成員となるために求められる日本語の使い方のうち、主に「文を書く」力の養成に絞って、講義、実習を組み合わせて展開します。日本語の歴史、文学史などの基礎知識を踏まえた上で、目的、用途に沿った作文の実習、その添削を繰り返します。同時に、基礎的な教養水準にある漢字の習得、故事、成語、諺などの理解も進め、「豊かな」文章を書く力を養成します。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 入社に必要な履歴書の書き方、会社員として必須の能力である企画書、報告書、案内状などの書き方を習得するのに留まらず、書簡文、エッセイ、小論文などの書き方も習得、入社試験の「作文」にも対応できる力をつけます。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業への参加状況、期末試験の結果をほぼ半々に評価、判断します。授業で行う作文の実習結果も必要に応じ加味します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 通年使用のテキストはありません。必要に応じ、授業中に提示します。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業には日本語の辞書の携行を求めます。電子辞書でも構いません。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 講座の目的 社会の求める文章の水準
【第2回】
 文章を書く、とは
【第3回】
 日本語とはどんな言語か
【第4回】
 日本語の歴史 その表記法
【第5回】
 漢字の話
【第6回】
 伝言の機能とその書き方
【第7回】
 案内文の書き方 その1
【第8回】
 案内文の書き方 その2
【第9回】
 書簡文を学ぶ その1
【第10回】
 書簡文を学ぶ その2
【第11回】
 日記を学ぶ その1
【第12回】
 日記を学ぶ その2
【第13回】
 記事体文の書き方
【第14回】
 履歴書の書き方
【第15回】
 纏め・試験