Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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自然地理学 II 井口 悦男
教職  2単位
【教職】 10-1-1500-0027-16A

1. 授業の内容(Course Description)
 われわれの立つ大地について、なかでも多くの人々が暮らす大都市地域の、丘陵、台地、低地など平野地形をとりあげ、それらの地形的特性に対する理解が深められればと考える。
 春期( I )には、まず日本列島全体の地形的特色を概観することからはじめて、本講義中心課題の大都市域地形例として、東京周辺の台地を中心に進める。秋期( II )には、東京周辺もう一方の低地地形の特性を考える。さらに、時間的余裕があれば、関連する平野地形例、海岸段丘、河岸段丘、扇状地などを、日本各地に求めてみる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 われわれの生活基盤である日本列島の地面の特色について、基礎的理解を求めたうえ、現在暮らす東京の地形の基本となる台地と低地との両者の特色に触れる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期末実施の、基本的問題の文章による解答を求めるテストによる。その一部に、より簡単な内容の解答のものを含む。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:とくに指定しない
 参考文献:『東京の自然史』 貝塚 爽平 (紀伊国屋書店)
      『日本の地形4 関東・伊豆小笠原』 貝塚 爽平 他 (東京大学出版会)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 出歩く機会に、折には自分の足元にも気を配ろう。新たな世界が見えてくる。なお、『社会科地図帳』など、既使用のものを手元に置くと、本講の理解が進められよう。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 自己紹介および自然地理学の特色紹介(導入1)
【第2回】
 本講全体の展望およびその特色解説(導入2)
【第3回】
 東京付近の地形 1
 東京の都市域の地形全般
【第4回】
 東京付近の地形 2 自然堤防
【第5回】
 東京付近の地形 3 自然堤防
【第6回】
 東京付近の地形 4 後背湿地
【第7回】
 東京付近の地形 5 後背湿地
【第8回】
 関連する平野地形 1 三角州
【第9回】
 関連する平野地形 2 浜堤
【第10回】
 関連する平野地形 3 海岸段丘
【第11回】
 関連する平野地形 4 河岸段丘
【第12回】
 関連する平野地形 5 扇状地
【第13回】
 関連する平野地形 6 扇状地の利用
【第14回】
 関連する平野地形 7 扇状地の新しい利用
【第15回】
 以上のまとめ テスト