Web Syllabus(講義概要)

2019年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

現代航空産業研究2(Study of Modern Aviation Industry, Part2) 鳥海 高太朗
3年 後期 専門科目選択 2単位
【航空・後期】 19-1-1268

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

座学だけではなく、時刻表の読み方や最新の航空ニュースも含めて、実際に使われているデータ、写真などを活用した講義を進めていきます。また、実際に搭乗日をシミュレーションしての時差計算や航空会社の最新トレンドから見る戦略の事例検証など、実践的かつ実務的な講義を含みます。その為にも、時間をかけて仕組みを解説し、理解を深めることに努めます。また各講義の冒頭部分では最新の航空業界の動きについて紹介すると共に、授業によってはDVD教材も活用し、最新の業界のトレンドにおいての理解も深めていただきます。

2.
授業の到達目標

本講義では、最新の現代航空産業をANAやJALなど日系の大手航空会社、エミレーツ航空やルフトハンザドイツ航空などの世界戦略を推し進めるメガ航空会社、日本にも2012年に相次いで誕生し旅のスタイルを変えたピーチ、ジェットスター・ジャパン、バニラエアなどのLCC(格安航空会社)も含め、各航空会社の概要と戦略を学ぶと共に、近年複雑になってきている航空運賃の仕組み、航空会社がリピーターを確保する為に行っているマーケティング戦略(マイレージや上顧客に対するサービス)などについても取り上げます。また、航空業界では不可欠である航空会社コード、空港コード、航空業界のお仕事などについても修得することを目指します。

この講義では、航空会社・利用者の双方の視点から航空業界についての理解を深めることを目的とすると共に、あと2年後に迫った2020年の東京オリンピック・パラリンピックへ向けた航空インフラ整備の必要性などについても随時解説していきながら理解を深めてもらいたいと思っております。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

期末試験を基本とし、中間での小テスト(1回)の成績も加味する。

4.
教科書・参考書

基本的には毎回プリントを配布します。
参考書:
航空産業入門(第2版)(ANA総合研究所、2400円)
エアラインの攻防(鳥海高太朗、宝島社新書、800円)

5.
準備学修の内容・必要な時間

講義で紹介した内容について講義後にホームページなどを活用し、復習・検証・シミュレーションすることを心掛けてください。また期末試験では航空会社コード・空港コード、時差計算に加え、講義で取り上げる航空トピックスに関する考察なども出題しますので、しっかり復習を心掛けてください。

6.
その他履修上の注意事項

その時々で起こる航空関連ニュースも随時取り上げます。

7.
授業内容

【第1回】
オリエンテーション(世界の航空業界の流れについて)
【第2回】
航空会社の主な仕事・業務内容について(パイロット、客室乗務員)
【第3回】
航空会社の主な仕事・業務内容について(グランドスタッフ、グランドハンドリング、その他業務)
【第4回】
日本・世界の主な航空会社、空港コード、旅客機で使われる機材の概要
【第5回】
国内航空会社企業研究(1)ANA、JAL
【第6回】
国内航空会社企業研究(2)スカイマーク、AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤーなど
【第7回】
海外航空会社企業研究 エミレーツ航空、シンガポール航空、ルフトハンザドイツ航空など
【第8回】
時刻表の読み方(1):国内線(機材・設定クラスを含む)
【第9回】
時刻表の読み方(2):国際線(機材・設定クラス・時差計算を含む)
【第10回】
LCC(格安航空会社)のビジネスモデル及び海外LCCの企業研究(欧米、アジア、オセアニア)
【第11回】
国内LCC企業研究:ピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、バニラエア、春秋航空日本、エアアジア・ジャパン
【第12回】
航空会社のWEB(ソーシャルメディアの活用法を含む)、マイレージプログラム(FFP)含めたエアラインマーケティング戦略
【第13回】
アライアンス、共同事業(ジョイントベンチャー)、マイレージプログラム及びリピーターを確保する為の上級会員戦略
【第14回】
航空会社の主な仕事・業務内容について(パイロット、客室乗務員)
【第15回】
2020年へ向けた航空業界の将来展望講義のまとめ