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授業の概要(ねらい) |
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経済学演習I、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳを連続した学習としてとらえて、論文を作成する。経済学演習Iでは、論文の課題を設定し、同Ⅱでは、資料・データを収集・分析し、論理構成を考える。引き続き、同Ⅲ、Ⅳでは、論文を作成し発表する。 経済学演習Iでは、経済・社会の事象に対し問題意識を持ち、これに関する文献を収集・整理し、論点を絞り、討論を重ね、論文の課題を構成していく。 論文とは何か、課題設定の方法、論文の構成、先行研究、方法論、結論の出し方の説明までは、時間割に沿った固定的な授業計画を進める。課題設定の段階からは、履修者の進捗状況に応じた指導が中心になる。進捗が遅い場合には、時間外において、集中的に指導を受けることもある。また、進捗が早い場合には、より高度の論文になるように指導を受ける。 なお、学部の演習との協同活動も必要に応じて行う。 (注)本ページにおいて、「経済学演習」とは、時間割上の「経済学演習」、これに付随する「勉強」「活動」を言う。経済学演習は、時間割外、休日、長期休暇期間中にも、また、学外で行われることがある。
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授業の到達目標 |
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(1)経済社会的な事象を、恣意を排して正確に把握し、深く考え、論理的に結論を導く能力を身につける。アカデミズムの重要性を理解する。 (2)経済とくに産業、通商についての理解を深める。 (3)コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を向上させる。 (4)社会人としての、ものの見方・考え方、行動様式を習得する。 (5)人間力・社会人基礎力をつける。
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成績評価の方法および基準 |
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論文作成プロセスにおける努力と論文の進捗状況で評価する。作成プロセスについては、とくに、出席・参画、姿勢(やる気、積極性)、社会人にふさわしい態度・能力を評価する。経済学演習への出席・参画は、最低限の義務である。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキスト・参考文献は、授業の中で適宜紹介する。
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準備学修の内容 |
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論文は、講義形式の授業とは異なり、時間割上の「経済学演習」に出席しているだけでは作成することはできない。必用に応じて、時間外にも、教員とともに考え、議論し、指導を受けることになる。また、自らも、時間外に、多くの勉強をし、データを集め、解析し、考え、執筆作業をする必要がある。
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その他履修上の注意事項 |
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(1)興味のある課題を設定できるが、教員の専門分野からくる制限がある。 (2)教員とのコミュニケーションを積極的にとり、論文の課題以外についても幅広く議論し、広い視野を身につけてほしい。 (3)学部ゼミ生との交流を通じて、自らを高めてほしい。 (4)アルバイト、部活、資格講座など他の勉強で忙しい学生には適していない。ゼミへの出席・参画は、最低限の義務である。 (5)詳しい研究室の情報は、下記WEBサイト参照。 (Yahooで「並河良一研究室」で検索。帝京大学八王子キャンパスHPの教員紹介からも同じページに至る。)
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション。経済学演習の進め方についての説明を受ける。 (注:【第2回】以降は、内容や順番が、進捗状況に応じて、適宜変更される。) | 【第2回】 | 論文とは何かについて理解する。とくに、仮説の証明の原則、新規性、独創性について理解する。 | 【第3回】 | 論文の基本構成(章立て)、とくに課題設定、先行研究、方法論の書きかたについて理解する。 | 【第4回】 | 書籍、論文、資料、統計などの文献の調べ方について理解する。 | 【第5回】 | 引用、文献参照のルールについて理解する。いわゆるコピペは、図表も含めて、絶対に許されないことを理解する。 | 【第6回】 | 課題設定の方法について、説明を受ける。 | 【第7回】 | 仮の課題を提出し、質疑応答をとおして、課題設定の方法を体得する。 | 【第8回】 | 再度、仮の課題を提出し、質疑応答をとおして、課題設定の方法を体得する。 | 【第9回】 | 課題案を提出し、質疑応答をとおして、課題の妥当性を検証する。 | 【第10回】 | 修正した課題案を提出し、質疑応答をとおして、課題の妥当性を検証する。 | 【第11回】 | 再度修正した課題案を提出し、質疑応答をとおして、課題の妥当性を検証する。 | 【第12回】 | 課題案について、論理構成を考える。 | 【第13回】 | 課題案について、先行研究の調べ方を考える。 | 【第14回】 | 課題案について、分析の方法論を考える。 | 【第15回】 | 総括:論文でとりあげる課題を確定する。 |
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