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授業の概要(ねらい) |
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本演習のテーマは、地域に軸足をおいた「観光」による「地域再生手法」「地域活力づくり手法」の探求にある。伝統的な観光地のみならず、身近な都市部においても、観光・集客によって地域の活力を創り出したいと考えている地域は少なくない。地域の活力アップを実現するためには、若者の新しい情報ツールを活用した知恵や行動力に期待がかかっている。 そのため、本演習では、現場をフィールドとして、情報収集・情報処理作業を通じて地域再生の仮説の当てをもてる現実的なスキルアップのための演習を行う。 本演習では、演習の集大成である修士論文執筆にあたっての基礎的スキルとして、テーマ選びの視点、参考文献収集方法、資料の参照方法、論文構成や作文技術等の習得を目指した演習を行う。
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2. |
授業の到達目標 |
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①関心のあるテーマを絞り込み、関連する資料を体系的に収集することができる。 ②収集した資料を活用してデータ解析や解読することができる。 ③収集した資料を援用して修士論文のテーマや構成に活用することができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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演習科目であるため出席は必須。出席率と講義中の意欲・発表が60%、地域の問題発見力とレポート(自身の修士論文の研究計画書の大枠)の提出が40%として評価する。多角的な物の見方・考え方は、グループワークや討議・議論を通じて培われるものであることから、講義中の活発な議論への参加を高く評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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1)大下茂『行ってみたいと!と思わせる「集客まちづくり」の技術』学陽書房 2)川喜田二郎 著『発想法』中公新書 3)澤田昭夫 著『論文の書き方』講談社学術文庫 4)斉藤孝 著『質問力』ちくま文庫
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5. |
準備学修の内容 |
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関連する情報を自ら図書館、インターネット等を通じて日常的に収集し、事前準備の上で積極的に講義に臨むこと。 知識の習得だけに留めず、自らが熟考することで、思考や視野・地域の洞察力を身につけることに努められたい。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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教わることも大切であるが、大学院の講究・特講であることから、自発的に情報を収集して企画・立案する習慣をつけて講義に臨むこと。 また、現場から学ぶことも多々あるので、自ら体験することを通じて見聞を広めることに積極的に参加すること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション・研究者としての心得 | 【第2回】 | 観光学と観光研究 | 【第3回】 | 研究テーマを導く視点・着眼点 | 【第4回】 | 関心あるテーマの発表(1) | 【第5回】 | 研究論文の構成・関連文献収集の方法 | 【第6回】 | 既往研究から学ぶデータ処理と活用 | 【第7回】 | 既往研究から学ぶ論理展開 | 【第8回】 | 既往研究から学ぶ論文の構成 | 【第9回】 | 関心あるテーマの発表(2)~中間報告 | 【第10回】 | テーマと関連する資料・既往文献の収集 | 【第11回】 | 既往文献と自身のテーマとの関連についての発表 | 【第12回】 | テーマと関連する資料・既往文献の追加収集 | 【第13回】 | 既往文献と自身のテーマとの関連についての追加発表 | 【第14回】 | テーマと修論の大枠(構成)についての発表 | 【第15回】 | 総括と夏期休暇における研究の進め方について |
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