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授業の概要(ねらい) |
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人が築いてきた文化の運命について、長期に渡って多様な有形無形の文化遺産を保持してきた日本文化を参考に、諸学の最新研究動向を交えて考察していく。 世界の政治、経済、そして、環境が不安定化する今日、わたしたち人類の文化はどこに向かっていくのだろうか。人工知能が連日のように話題にのぼる一方、宗教的テロリズムの悲劇が後を絶たない。細分化された人文社会科学は力を失い、世俗的価値と現代の分裂する政治・経済思想は対話の通路を見出し難いままだ。しかし、人類文化の行方を憂いながらも、表面的なスローガンや偏った印象論で安易な世界観と未来像を結び、それに固執してしまうことは避けたいものだ。 そこで、ナショナリズムから距離を置きつつ、日本文化の多様な様相に目を向けてみたい。そこに今後の人類の文化にとって大切な何かが埋もれていないだろうか。日本の伝統文化・現代文化のなかの一見目立たないものこそ、古びることなく非暴力的な文化を生み出す母胎ともなってきたはずだ。 世界情勢の変化を見据えながら、文化一般に関する最新の研究を俎上に上げるとともに、日本文化の中に、政治的立場を超えて共有可能な文化を求め、総合的学習によって文化学の新たな可能性を探ってみたい。
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2. |
授業の到達目標 |
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文化一般と日本文化への多角的な視座を養い、授業内容を解説しつつ自身の考察を深めたエッセイを1000字相当でまとめる思考力と文章表現力を身につける。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出席(60%)、授業内期末試験(40%)で総合評価。試験テーマは最終講義日2週間前に発表。
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4. |
教科書・参考書 |
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必要な資料は講義中で配布。
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準備学修の内容 |
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配布資料を読む。
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その他履修上の注意事項 |
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授業を主体的に聴講、ノートをとり、内容理解を徐々に深めていくこと。 *社会状況、国際情勢の変化に応じ新しいトピックを取り入れるため、以下の授業内容・順序は入れ替わることがある。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 「文化の運命」と世界の中の日本文化:日本文化の多様性について学ぶ | 【第2回】 | 『サピエンス全史』の文化観について学ぶ | 【第3回】 | 『サピエンス全史』の哲学観について考える | 【第4回】 | 『日本十二支考』の文化観について学ぶ | 【第5回】 | 『日本十二支考』の哲学観について学ぶ | 【第6回】 | 『文化進化論』の文化観について学ぶ | 【第7回】 | 『文化進化論』の哲学観について考える | 【第8回】 | 自国人による文化論について考える | 【第9回】 | 外国人による文化論について考える | 【第10回】 | 『カルチャロミクス』の文化観について学ぶ | 【第11回】 | 『カルチャロミクス』の哲学観について考える | 【第12回】 | 人間一般の文化と日本文化の関係について学ぶ | 【第13回】 | 人間一般の文化と日本文化の運命について考える *試験テーマ発表 | 【第14回】 | 「文化の運命」と日本文化:試験テーマを解説し、授業のまとめを行う | 【第15回】 | 全体講評・授業内期末試験 |
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