Web Syllabus(講義概要)

　日本には約400の離島が存在し、これらには9.3万人もの人々が居住しています。20世紀以降、人文地理学の分野において、日本の離島に関する研究が盛んに行われるようになりました。これは、人文地理学が「離島の個性」を様々な面から捉えることが得意であるという学問分野の性質によるものです。この授業では最初に、これまでの人文地理学の研究成果をもとに、日本の離島に関する研究の動向について説明をします。次に、日本の離島の自然・産業・文化の概要、ならびに、「島社会」がどのように維持されてきたか（あるいは、いかなる変貌を遂げてきたか）について地域ごとに解説を行います。

　・日本の離島に関する研究の動向を理解し、その概要を説明できる。
　・日本の離島の自然・産業・文化の概要、ならびに、これらの地域的な変化を人文地理学的な視点（歴史地理学的視点・文化地理学的視点）から説明できる。

　レポート（50％）と試験の結果（50％）をもとに成績を評価します。

　・テキスト：特に指定しません。
　・参考文献：平岡昭利ほか編『離島研究Ⅰ～Ⅴ』海青社、2005～2014年。

　・授業の前後に参考文献を積極的に読み、予習・復習をしてください。

　・受講者の人数に応じて、講義内容・形式を変更する場合があります。