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授業の概要(ねらい) |
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こころのはたらきの源泉は脳内の神経機構にあります。精神科領域の疾病治療に用いられるものを含め、様々な薬物がこの神経機構やそのはたらきを修飾することはよく知られており、このような薬物効果を通して行動のメカニズムを探る心理学の分野は行動薬理学と呼ばれます。ここでは行動薬理学の基本的文献を抄読し、くすりがどのように行動を変化させるのか、またその変化の背景にある脳内神経機構の変化から、こころのはたらきを探るとともに、この分野の基礎的知識と技法を学びます。
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2. |
授業の到達目標 |
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くすりの作用を通してみたこころのはたらきや、行動薬理学の基本的方法論・知識を学ぶことを目指します。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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課題発表、課題レポート、出席状況(70%)、最終レポート(30%)で評価します。正当な理由なく6回以上欠席した者には単位を与えません。
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4. |
教科書・参考書 |
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田所作太郎(編)『行動薬理学の実践』(星和書店)や、日本薬理学会(編)『実践行動薬理学』などから抜粋・配布します。
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5. |
準備学修の内容 |
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テキストは自分の担当以外でも通読し、質問を用意しておくこと。自分でも、身の回りにある「薬物」(アルコール、たばこ、コーヒー、風邪薬…)がこころのはたらきにどのような影響を与えているのかを観察し、授業内容をフィードバックしつつ、そのしくみを考える習慣をつけてください。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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抄読・発表は「朗読」ではありません。事前にテキストを精読し、わからない用語を調べ、関連文献をあたるなど十分な準備をしてください。発表ではテキストの内容をかいつまんで紹介するとともに、用語の解説や自分の考えを述べて皆の理解をうながすよう工夫してください。発表者以外の履修者にも同様に積極的な参加を期待します。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション(ガイダンス、授業内容の紹介、発表割り当て) | 【第2回】 | 文献の抄読・討論 | 【第3回】 | 文献の抄読・討論 | 【第4回】 | 文献の抄読・討論 | 【第5回】 | 文献の抄読・討論 | 【第6回】 | 文献の抄読・討論 | 【第7回】 | 文献の抄読・討論 | 【第8回】 | 文献の抄読・討論 | 【第9回】 | 文献の抄読・討論 | 【第10回】 | 文献の抄読・討論 | 【第11回】 | 文献の抄読・討論 | 【第12回】 | 文献の抄読・討論 | 【第13回】 | 文献の抄読・討論 | 【第14回】 | 文献の抄読・討論 | 【第15回】 | 文献の抄読・討論、全体のまとめ |
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