Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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投映法特論 張田 真美
選択  4単位
【臨床心理学専攻】 17-1-1360-0437-09

1. 授業の概要(ねらい)

 投映法人格検査の中でも日本の臨床現場で使用頻度が高く、また「操作と処理が極めてて複雑な心理検査」(医科診療報酬点数一覧表による)とされているロールシャッハテストについて学ぶ。この授業では包括システム(エクスナー法)で学習する

2.
授業の到達目標

 本演習では、ロールシャスはテストの理論的背景を理解した上で、実際に施行し、結果を得られるようになることを目標とする。具体的には2年次に「帝京大学心理臨床センター」にて、実際にクライエントに対して、検査を施行し、報告書が書けることを目標とする。

3.
成績評価の方法および基準

 コーディングの宿題、構造一覧表の作成等に宿題から評価する。また、年末のコーディングのテストから評価する。

4.
教科書・参考書

 参考文献:『心理アセスメントハンドブック』第2版(2001)上里一郎(監修) 西村書店
      『ロールシャッハテスト・ワークブック』第5版(2003)ジョン・E・エクスナー 金剛出版
      『ロールシャッハの解釈』(2002)ジョン・E・エクスナー 金剛出版

5.
準備学修の内容

 ロールシャッハテスト実習については、空き時間に学生同士で用具を用いて十分に練習しておくこと。ロールシャッハテストのコーディング練習については、宿題をし授業で答え合わせをする。

6.
その他履修上の注意事項

 ロールシャッハテストを正しく解釈するためには、長い年月のトレーニングが必要である。この授業では、「正しく検査を実施できる」ことを最低限の目標とするが、そのためにはコーディングについての知識も不可欠である。外国語を勉強するように、コツコツと、間違えを恐れずに数多くの問題を繰り返し解くことで、コーディングの力をつけていってほしい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス「ロールシャッハ・テストとは」
【第2回】
 施行法について学ぶ
【第3回】
 コーディング(反応領域、発達水準)について学ぶ
【第4回】
 コーディング(反応内容、平凡反応)について学ぶ
【第5回】
 コーディング(決定因)について学ぶ
【第6回】
 コーディング(特殊スコア)について学ぶ
【第7回】
 コーディングの練習課題に取り組む
【第8回】
 小グループに分かれて、課題の答え合わせ
【第9回】
 構造一覧表の記入について学ぶ。翌週までにサンプル課題を完成させる。
【第10回】
 クラスター解釈について学ぶ
【第11回】
 結果報告書の書き方
【第12回】
 予備日(コーディングの練習、質問など)
【第13回】
 コーディングのテスト
【第14回】
 テストの答え合わせから、各自が理解できていない点について確認する。理解が不十分な受講生には、再試験の予定を入れる
【第15回】
 春休み中のロールシャッハ・テスト実習(任意)の諸注意