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授業の概要(ねらい) |
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心理療法には、心理療法全般に共通する要素と各オリエンテーションに特異的な要素がある。春学期では、共通性と特異性という二つの視点から各心理療法に関する理解を深めるとともに、心理療法家に必要な基本的スキルの習得を目指す。秋学期からは、心理療法の1つである認知行動療法の理論と実際を学び、認知行動療法の基本的スキルを身につける。
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2. |
授業の到達目標 |
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1)心理療法に共通する基礎知識を理解する。 2)心理療法家に必須の基本的なスキルを習得する。 3)心理療法のオリエンテーションの違いによる特徴を理解する。 4)認知行動療法の介入技法について理解する。 5)認知行動療法の介入技法を行うことができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出席45%、プレゼンテーション・演習15%、レポート及び期末試験40%、
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4. |
教科書・参考書 |
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・乾吉佑他(2005)『心理療法ハンドブック』創元社 ・堀越勝・野村俊明(2012)『精神療法の基本: 支持から認知行動療法まで』医学書院 ・北田雅子・磯村毅(2016)『医療スタッフのための動機づけ面接法 逆引きMI学習帳』医歯薬出版 ・伊藤正哉他(2014)『不安とうつの統一プロトコル バーロウ教授によるクリニカルデモンストレーション』診断と治療社
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5. |
準備学修の内容 |
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報告者は担当箇所を予習し、発表する。報告者以外の履修者はあらかじめ授業範囲を読み、専門用語の意味等を理解しておくこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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グループ討議、心理療法面接のロールプレイを含む。分担した章や文献を各自でレジュメを作成して、配布し、討議すべき問題点を提示し、ゼミ形式の討議を行う。授業の中でロールプレイ等を実施する予定である。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 心理療法概論 | 【第2回】 | さまざまな心理療法の共通性、特異性 | 【第3回】 | 初回面接と関係作り、転移・逆転移 | 【第4回】 | 心理療法の基本的スキル演習:質問 | 【第5回】 | 心理療法の基本的スキル演習:聴き返し | 【第6回】 | 心理療法の基本的スキル演習:是認と要約、情報交換 | 【第7回】 | 心理療法の基本的スキル演習:解釈と意味づけ | 【第8回】 | ビデオ・フィードバック演習 | 【第9回】 | 精神分析と精神分析的療法 | 【第10回】 | パーソン・センタード・アプローチ | 【第11回】 | 行動療法、認知療法、認知行動療法 | 【第12回】 | 森田療法、内観療法、臨床動作法 | 【第13回】 | 芸術療法、遊戯療法 | 【第14回】 | 催眠療法、ブリーフ・セラピー | 【第15回】 | 集団心理療法、コミュニティ・アプローチ | 【第16回】 | 春学期のまとめ | 【第17回】 | 認知行動療法の基本 随伴性とルール | 【第18回】 | 診断横断的認知行動療法:アクセプタンス&コミットメントセラピー | 【第19回】 | 診断横断的認知行動療法:マインドフルネス | 【第20回】 | 不眠障害に対する認知行動療法① | 【第21回】 | 不眠障害に対する認知行動療法② | 【第22回】 | リズム障害に対する認知行動療法 | 【第23回】 | うつ病に対する認知行動療法① | 【第24回】 | うつ病に対する認知行動療法② | 【第25回】 | 不安症に対する認知行動療法① | 【第26回】 | 不安症に対する認知行動療法② | 【第27回】 | 不安症に対する認知行動療法③ | 【第28回】 | ソーシャルスキルトレーニング、アサーション | 【第29回】 | スーパービジョン | 【第30回】 | まとめ、試験 |
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