Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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超域教育論特講 I 江原 裕美
選択  2単位
【超域文化専攻】 17-1-1410-0087-07

1. 授業の概要(ねらい)

 現代社会はグローバル化が一層進み、国家の内外で多様な民族が混じりあって暮らす多民族多文化社会が、ここかしこに生じつつある。シティズンシップが共通に尊重されると同時に、さまざまな集団の文化が注目され、それぞれの差異が承認される社会の形成が求められている。複雑な様相を呈する現代の国家と社会において教育はどのように変わっているのだろうか。また今後どのような役割を果たすべきだろうか。本授業では教育が世界的な共通目標によって測られ、ランク付けされる事象となった20世紀後半に着目し、いかなる時代背景や思潮からこれが生じたのか、現代史的観点から理解する。各受講生は専攻する文化圏の現代教育に関わるテーマについて発表しあい、グローバル化と多民族化、多文化化に架橋する教育への考察を深める。

2.
授業の到達目標

 それぞれの専攻地域や言語を生かして、各文化圏の教育に関し多面的にアプローチすると同時に、原書資料を利用した発表を行う。

3.
成績評価の方法および基準

 出席、提出物、レポートなどで総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

 参考文献
  江原裕美編『開発と教育』新評論。
  江原裕美編『内発的発展と教育』新評論。
  黒田一雄編『国際教育開発論』有斐閣。
  寺尾明人・永田佳之編『国際教育協力を志す人のために』学文社。
  佐藤学他編『揺れる世界の学力マップ』明石書店。
  小松太郎編『途上国世界の教育と開発・平和』上智大学出版。

5.
準備学修の内容

 参考資料を読み、それぞれの専攻するテーマと関連させつつ論評を行う準備をすること。

6.
その他履修上の注意事項

 研究への主体的な取り組み、資料の読解、授業における積極的な発言に努めて欲しい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション、授業の進め方、研究の方法、評価など。
【第2回】
 多文化化へ向かう社会と教育の考え方
【第3回】
 「グローバル化と教育」を考える視点
【第4回】
 教育における世界的傾向について 序論1
【第5回】
 教育における世界的傾向について 序論2
【第6回】
 専攻する文化圏の教育とグローバル化への対応 事例1
【第7回】
 専攻する文化圏の教育とグローバル化への対応 事例2
【第8回】
 専攻する文化圏の教育とグローバル化への対応 事例3
【第9回】
 専攻する文化圏の教育とグローバル化への対応 事例4
【第10回】
 専攻する文化圏の教育とグローバル化への対応 事例5
【第11回】
 異なる文化圏の現地語資料を読む1
【第12回】
 異なる文化圏の現地語資料を読む2
【第13回】
 異なる文化圏の現地語資料を読む3
【第14回】
 教育文化の比較
 まとめの討論
【第15回】
 レポート提出と振り返り