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授業の概要(ねらい) |
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18世紀後半から19世紀前半は、イギリスを初めとしてヨーロッパ全体に(もちろんアメリカ合衆国でも)近代社会の礎が築かれた時期である。文学史・文化史においてはロマンティシズムと呼ばれるこの時代の思潮を様々な歴史資料の読解を通じて理解することが本特論の目的である。イギリス、アメリカだけでなく、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ロシア、東欧・北欧諸国のロマンティシズムも扱うが、テキストは英訳(各言語との対訳)アンソロジーを用いる。
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2. |
授業の到達目標 |
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ヨーロッパ近代成立の過程を文学作品の読解を通じて理解することが、この授業の目標です。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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毎回の授業参加40%、レポート60%で評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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参考書:Stephen Prickett, ed. 『European Romanticism: A Reader』(London: Continuum, 2010)
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準備学修の内容 |
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授業内では英文資料を用いるので、日本語による研究書は各自で参照のこと。
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その他履修上の注意事項 |
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英和辞典(大辞典が望ましい)、英英辞典、各種文学事典、百科事典を常に参照すること。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション:ロマンティシズムとは何か。 | 【第2回】 | ロマンティシズムと「近代」。 | 【第3回】 | ロマンティシズムとナショナリズム。 | 【第4回】 | ロマンティシズムと「文学」及び「国民文学」。 | 【第5回】 | ロマンティシズムと「文学史」。 | 【第6回】 | ロマンティシズムと「自然」。 | 【第7回】 | ロマンティシズムと「自己」「個人」。 | 【第8回】 | イギリスのロマンティシズム。 | 【第9回】 | 北米のロマンティシズム。 | 【第10回】 | ドイツのロマンティシズム。 | 【第11回】 | フランスのロマンティシズム。 | 【第12回】 | イタリア、スペインのロマンティシズム。 | 【第13回】 | ロシア、ポーランド、ルーマニアのロマンティシズム。 | 【第14回】 | 北欧諸国のロマンティシズム。 | 【第15回】 | まとめとテスト。 |
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