Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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アメリカ経済論特講 II 柴田 徳太郎
選択  2単位
【経営学専攻】 17-1-1110-4642-22A

1. 授業の概要(ねらい)

 アメリカは世界の中心国、基軸通貨国として、世界全体に大きな与える存在です。この授業では、世界経済の中のアメリカが抱える諸問題について学びます。中国の金融危機に関する参加者の研究論文の検討も行う。

2.
授業の到達目標

 アメリカの通貨・金融制度の特殊性と現状、そしてその問題点について学びます。それと同時に、世界経済の中で基軸通貨国アメリカが果たす役割についても学びます。アメリカの金融政策と中国の金融危機の関連についても学ぶ。

3.
成績評価の方法および基準

 平常点:40%(出席状況と授業に取り組む熱意)
 定期試験(あるいはレポート)の成績:60%

4.
教科書・参考書

 テキスト:柴田德太郎編著『世界経済危機とその後の世界』2016年、日本経済評論社
 参考文献:柴田德太郎著『資本主義の暴走をいかに抑えるか』2009年、ちくま新書

5.
準備学修の内容

 良く予習して講義に臨むこと。

6.
その他履修上の注意事項

 講義は質疑応答を含めながら進めるので、積極的に質問すること。参加者は1度、研究発表を行う。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション、金融化の時代-中国の場合-
【第2回】
 資産バブルに関するFed viewとBIS view
【第3回】
 グローバル・インバランス論の問題点
【第4回】
 グローバルな貯蓄過剰論の誤り
【第5回】
 BISの金融インバランス論の意義
【第6回】
 金融仲介説の問題点
【第7回】
 信用創造論の意義
【第8回】
 ドル流動性危機の発生とBIS view
【第9回】
 住宅債権の証券化と中国の証券化
【第10回】
 OTH型とOTD型とは何か
【第11回】
 異次元緩和とグローバル流動性拡大
【第12回】
 双子の赤字と国際不均衡は問題か
【第13回】
 基軸通貨ドルの役割はどのように変化したか
【第14回】
 世界経済の中心国アメリカと中国経済
【第15回】
 まとめ