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授業の概要(ねらい) |
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企業の国際競争力を向上させるには「企業価値の創造」と「経営リスクの管理」の実践的な経営戦略を学ぶことが不可欠です。 グローバル経済下における「企業価値の創造」は今や企業経営の大原則になっています。一方、企業経営とはリスクを取ることですが、経営者にはリスクの適正な計測と適切なマネジメント、および、そのリスクに合ったリターンの追求が求められます。 本授業は社会に出た時にそのまま役立つことを目的としています。したがって、理論のための理論を論じるものではありません。現実に使える理論に絞り、いかに経営戦略の立案とその実践に生かすかという観点を中心としています。
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2. |
授業の到達目標 |
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「リスクと保険特講Ⅱ」では、企業価値創造経営の実践、およびその前提となる経営財務(コーポレート・ファイナンス)を理解することが目標です。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業への貢献度(70%)、議論およびプレゼンテーション(30%)を総合的に評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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(1)教科書 津森信也『入門企業財務 戦略と実務(第4版)』東洋経済新報社(2011年) (2)参考書 岩瀬泰弘『企業価値とリスクキャピタル』千倉書房(2010年)
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準備学修の内容 |
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教科書を購入し、指定された箇所をあらかじめ予習した上で授業に臨んで下さい。
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その他履修上の注意事項 |
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議論しながら授業を進めますので積極的に発言してください。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス(全体構成の説明) | 【第2回】 | 国際経営環境の変動 | 【第3回】 | IFRS(国際財務報告基準)およびバーゼルⅢ(自己資本規制の国際合意)の動向 | 【第4回】 | 経営財務の基礎と実務(1)金融市場と金融機関 | 【第5回】 | 経営財務の基礎と実務(2)資本調達の選択と資本コスト | 【第6回】 | 企業経営の収益性・流動性・健全性 | 【第7回】 | 財務の健全性と必要自己資本額 | 【第8回】 | 株主へのリターンと資本コスト | 【第9回】 | 最適資本構成(MM理論と実務) | 【第10回】 | 企業価値創造の前提条件と企業価値評価(バリュエーション) | 【第11回】 | 資産リスクの計測方法(レバレッジ・インデックスなど) | 【第12回】 | ECM(Economic Capital Management:エコノミックキャピタル経営) | 【第13回】 | IFRS(国際財務報告基準)が企業経営に与える影響 | 【第14回】 | バーゼルⅢが企業経営に与える影響 | 【第15回】 | 総まとめ(論点の整理と総括) |
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