Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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先史考古学研究 櫛原 功一
選択  2単位
【日本史・文化財学専攻】 17-3-1622-3223-05

1. 授業の概要(ねらい)

先史考古学研究において、とくに縄文時代を中心とした考古学研究での様々な研究テーマにどのようなものがあるかを学ぶ。それらの研究がどのように始まり、どのように展開して今日に至るのか、画期となる論考を読み、これまらの研究の方向性を考えることを目的とする。ある程度、授業を履修する学生の研究テーマに沿った内容でテーマを選択するとともに、考古学を学ぶ上で読んでおかねばならない論文や研究を取り上げたい。具体的には土器型式論、集落論、竪穴住居論である。

2.
授業の到達目標

学史的に主要テーマとなる研究史を学び、習得すること。

3.
成績評価の方法および基準

いくつかのテーマに関するレポート提出、授業時の発表、最終授業時予定の試験結果を総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

授業時配布の論文コピーをテキストとする。

5.
準備学修の内容

個人の学部での研究成果について整理し、さらに大学院での研究テーマに関する見通しをまとめておくこと。その内容をまず報告してもらい、授業の方向性を見出していくこととする。

6.
その他履修上の注意事項

各自のテーマや時代とは別に、大学院生として当然読んで知っておくべき学史的論考がある。優れた研究方法や考察の仕方を学ぶために、それらについて各自自習すること(各種論考については授業時に提示する)。

7.
各回の授業内容
【第1回】
導入として、各自の研究テーマや研究成果について発表し、今後の授業の方向性を模索する。
【第2回】
現在、私がテーマとする竪穴住居と集落の分析についての研究に関し、これまでの研究の流れと成果を参考事例として報告したい。
【第3回】
土器型式論について学ぶ(1)。縄文土器型式全般と、早期土器型式について。
【第4回】
土器型式論について学ぶ(2)。縄文前期土器型式について。
【第5回】
土器型式論について学ぶ(3)。縄文中期土器型式について。
【第6回】
土器型式論について学ぶ(4)。縄文後・晩期土器型式について。
【第7回】
集落論について学ぶ(1)。水野正好氏の集落論について。
【第8回】
集落論について学ぶ(2)。小林達雄氏の集落論について。
【第9回】
集落論について学ぶ(3)。谷口康浩氏の集落論について。
【第10回】
集落論について学ぶ(4)。小林謙一氏の集落論について。
【第11回】
竪穴住居論について学ぶ(1)。竪穴住居のライフサイクルなど。
【第12回】
竪穴住居論について学ぶ(2)。竪穴住居の構造論など。
【第13回】
竪穴住居論について学ぶ(3)。竪穴住居の設計仕様研究など。
【第14回】
竪穴住居論について学ぶ(4)。竪穴住居の空間区分論など。
【第15回】
まとめと試験を実施する。