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授業の内容(Course Description) |
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文化という言葉は広い意味がある。法律も文化であるし音楽やファッションも文化である。広い思考枠としての文化は、時代精神ということで様々なジャンルの違いなどを超えて存在していると思われる。 そこで本講義では、特定の作品や思想を検討することではなく、時代の共通項となった文化を検討していきたい。そのために歴史の視点から文化状況を把握する方法で講義を進めたい。「欧米」のうち「欧」を対象とし、ヨーロッパ中世の社会からはじめて、近世・近代の社会構成を検討したい。春セメスターでは主に中世の社会を扱う。中世のヨーロッパ社会は近代とは違いヨーロッパを統一的にとらえることができるが、一般的にヨーロッパのの歴史を概観したのではポイントがかえってはっきりしない、ここでは主にフランスを対象に取り講義を進める。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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18・19世紀に世界の中心として、他の地域や国を支配したヨーロッパの中世から近代を把握する。春セメスターではとくに農業的なヨーロッパ社会の姿を認識する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点で評価する。 出欠は取らないが、随時にミニテストをおこなう。 そのミニテストの成績60%、そしてミニテスト時の出席が40%。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストはない。 参考書:角山 栄 著 『図説経済学体系8 新版西洋経済史』(学文社)をあげておくがその他に適宜講義中に紹介する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業中の学生として常識的な態度を取れること。とくに授業中の私語は厳禁とする。シラバスに沿って講義を進めることを計画しているが、諸君らの理解度に従って適宜進行の速度を遅くすることもある。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 第1回、講義の進行についての説明。歴史段階区分の説明。 【第2回】 封建制と従士制 【第3回】 封建制と領主制 【第4回】 領主制と所領 【第5回】 農民経営とマーンス 【第6回】 三圃制 【第7回】 農村共同体と耕作強制 【第8回】 農村の暮らし 【第9回】 都市 【第10回】 都市の形成 【第11回】 自治と自由民 【第12回】 市と大市 【第13回】 商業と商人 【第14回】 職人とギルド 【第15回】 まとめと移行期、百年戦争
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