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授業の内容(Course Description) |
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観光は個人の楽しみであるばかりでなく、国や地域の経済や文化にとって非常に大きな役割を果たしている。文明の進んだ国はみな観光に力を入れており、地域の観光の魅力を高めることは住み良いまちづくりにつながる。2007年には「観光立国推進基本法」が施行され、国や地方自治体においても外国人旅行者の訪日の促進や魅力のある観光地づくりに向けた取組みが始められている。観光は今後の大きな成長産業といえる。 ただし、観光は他の産業分野と異なり複合的である。宿泊、交通、旅行業、イベント、スポーツ、情報、観光開発など様々なビジネスが関係してくる。将来の進路として観光を目指すとしても、その中のどの分野を目指すべきかを考えなければならず、そのためには早い時期に概括的でよいから観光全般の状況を理解しておく必要がある。 そのような意味から、この授業では日本の観光の状況、観光の意義と経済波及効果、世界の新しい観光の潮流、様々な観光ビジネスの動向と課題など可能な限り広範な分野を取り上げて観光全般に関する基礎的な知識の習得に努めることとする。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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観光の意義と歴史、観光事業の特性と経済効果、国民の観光動向、外国人の訪日動向、旅行業、宿泊、交通などの観光産業の動向、観光資源と観光開発、テーマパークや客船クルーズ旅行、国際コンベンション、「持続可能な観光」の思想とエコツーリズム及びグリーンツーリズムの現状、観光におけるマーケッティングとホスピタリティ、観光プロモーションと観光イベントなど観光に関する広範な分野につき全般的、基礎的な理解を得ることを目標とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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授業への出席状況を50%、期末定期試験の結果を50%として総合的に評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:向山秀昭『大学生の観光学ノート』国際観光サービスセンター 授業では必要に応じて補足の資料を配布する。また、観光関係の各種資格取得情報の提供にも努めたい。 参考文献:岡本伸之『観光学入門~ポストマスツーリズムの観光学』有斐閣アルマ 小池洋一/足羽洋保『観光学概論』ミネルヴァ書房 新井佼一『観光振興論』国際観光サービスセンター
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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社会の現象や出来事について幅広く関心を持ち、自分の目で問題点を整理し対処法を考えてみることが大切である。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業方針及び講義計画 【第2回】・【第3回】 観光の意義と特性 【第4回】・【第5回】 観光事業の概念と特徴 【第6回】・【第7回】 国民の国内観光の動向 【第8回】・【第9回】 日本人の外国旅行の現状 【第10回】・【第11回】 外国人の訪日旅行の動向 【第12回】・【第13回】 旅行業の制度と経営 【第14回】・【第15回】 宿泊業の現状と経営
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