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授業の内容(Course Description) |
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理科の目標は、自然に親しみ、見通しをもって観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を育てると共に、自然の事物・現象についての実感を伴った理解を図り、科学的な見方や考え方を養うことである。本授業では、理科教育の歴史や学習指導要領理科の変遷、理科教育の目標などについての理解を通して、理科授業の在り方全体を把握し、理科指導法の知識や技能を身に付けるようにすることを目的にしている。理科の指導内容・学習内容については、「理科概論」とも関連しているが、理科の授業の中での指導方法に関わることに重点を置いて解説するようにする。また、新しい理科教育では、学ぶことの意義や有用性の実感、科学への関心を高める観点から、実社会、実生活と関連を重視する内容の充実が強調されており、それらも加味して解説するようにする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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理科教育の目的や学習指導要領の内容等の理解を通して新しい理科についての授業力を身に付けることができる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験の成績を基本とするが、数回予定しているレポート提出と出席状況などを加味して、総合評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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文部科学省編『小学校学習指導要領解説・理科編(平成20年8月)』大日本図書 日置光久著『展望日本型理科教育』東洋館出版社 星野昌治編著『小学校理科・授業参観・公開授業のモデルプラン』明治図書 千代田区立番町小学校編著『言葉と体験でつくる理科・生活科の授業』東洋館出版社
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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理科教育の歴史や学習指導要領理科の変遷を理解するのには、なかなか難しい面があるが、できるだけ分かりやすく解説する。理科は、子供がとても大好きな教科であるが、教師の6割が理科を苦手としていることは憂慮すべきことである。理科の学習内容は、子供にとって楽しいし、指導方法も改善されてきているので、理科教育に興味・関心をもって、本授業を受講して欲しい。
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス 【第2回】 1 理科の考え方 (1)自然と科学 (2)理科の内容 【第3回】 2 理科教育の歴史 (1)戦前の理科教育 (2)戦後の理科教育 【第4回】 3 理科教育と学習指導要領 (1)学習指導要領の変遷 (2)理科の目標と内容 【第5回】 4 理科の授業と指導計画 (1)指導計画と単元構成 (2)問題解決と学習過程 【第6回】 5 理科の授業と指導内容 (1)科学的思考力の育成 (2)理科における習得、探究、活用 【第7回】 6 理科の授業と観察・実験 (1)観察・実験の意義 (2)観察。実験の記録の書き方 【第8回】 7 理科授業と指導技術 (1)導入の工夫 (2)板書、発問の仕方 【第9回】 8 理科授業と教材研究 (1)理科の学習内容 (2)理科の教材研究の進め方 【第10回】 9 理科授業と安全指導 (1)観察・実験と事故防止 (2)危険を伴う実験と安全対策 【第11回】 10 理科授業と野外学習 (1)野外学習の進め方 (2)環境教育との関連 【第12回】 11 理科授業と評価 (1)評価の機能 (2)理科の評価の方法 【第13回】 12 理科授業の実践 (1)授業の計画と実際の授業の進め方 (2)授業の構想と課題、対応策 【第14回】 13 理科の授業研究 (1)授業研究 (2)研究授業 【第15回】 まとめ
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