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授業の内容(Course Description) |
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都市の空気は自由にするといわれている。人々は生活、就業、新たなチャンスを求めて都市に集まる。都市は明るい光にみちているが、一方で解決すべき課題も大きい。 都市、とりわけ東京をはじめてする大都市に焦点をあて、その集中のメカニズムや各機能の立地・配置、都市空間や社会資本の整備の現状等をみるとともに、公的なサービスやライフライン、防災、魅力ある都市づくり等の取り組むべき課題をあきらかにする。 その際、コストとベネフィット、費用負担など経済的視点に留意するとともに、現実に都市が今どのような状況にあり、どのように空間整備が行われているか、問題にどのよに取り組んでいるかを実例に即して具体的に明らかにする。 あわせて、世界の都市化、膨張する都市・衰退する都市の現状を考察して、少子高齢化の進むなか、日本の将来の都市の姿を考える。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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都市形成のメカニズムと都市のかかえる主要課題を学び、自身の身近な問題とし都市政策を考える。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験70%、出席状況30%の割合で総合評価を行う予定
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『都市経済学』山崎福寿他、日本評論社(2008年) 『都市と地域の経済学(新版)』黒田達郎他、有斐閣(2008年) 『都市経済学』金本 良嗣、東洋経済新報社(1997年)、『都市経済論』杉浦 章介 岩波書店(2007年) 『地域経済学入門(新版)』山田 裕之ほか、有斐閣(2007年) 『建築を語る』安藤忠雄、東京大学出版会(1999年) 『基本ケースで学ぶ地域経済学』中村 剛治郎編、有斐閣(2008年)、『都市革命』黒川 紀章 『東京、きのう今日あした』伊藤滋、NTT出版(2008年) 『「10年後の東京」への実行プログラム 2009』東京都(2008.12) 『首都圏白書(』国土交通省(各年版) 必要に応じプリントを配布する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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生活や就業の場でもある都市の機能や空間構造を具体的に解明する。都市に関心のある学生の積極的な履修を期待する。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 モータリゼーションと世界の都市 【第2回】 都市化と日本列島の将来ビジョン 【第3回】 大都市集中是正政策の推移と限界 【第4回】 都市の発展と最適都市規模 【第5回】 都市と防災 【第6回】 土地利用と地価形成 【第7回】 都市再開発と開発利益還元 【第8回】 都心・副都心、下町・山の手、都市の内部空間秩序 【第9回】 都市化の世界的な進行と都市住民 【第10回】 芸術・文化・教育・大学と都市 【第11回】 都市の魅力と都市設計 【第12回】 都市財政の現状と課題 【第13回】 都市機能の向上と地域住民の活動 【第14回】 道州制と大都市の将来 【第15回】 まとめ−興隆する都市、衰退する都市
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