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授業の内容(Course Description) |
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西洋世界における政治思想はギリシャ時代以来実り豊かな成果を蓄積し、今日に至っている。特に近世に登場した民主主義的な政治思想はその後に幾多の試練を受けながらも着実に発展し、現代国家の政治を支える根幹の思想を成している。この授業では、政治思想を部分的に明らかにした思想家から体系的に構築した思想家まで、代表的な例を近世期を中心に概観して、政治思想史のスタンダードな概説をすることを目的にします。方法論的には、歴史主義的で、歴史環境の中で生まれた思想を主として歴史の文脈と系譜の中で理解することにあります。従って、思想のテキストを歴史の文脈から切り離して、テキストの持つ独自の論理を分析する手法はとりません。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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少なくとも、後期では近世に登場する民主主義思想の根本をなす政治思想を理解するところまで到達したい。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席を重視します。最初の3回の授業の内に私に履修カードを提出し、期間内における出席点呼回数の50%以上を出席しないと、期末試験の受験資格は発生しません。受験資格なしに受験してもR評価になります。試験は筆記試験です。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:小笠原 他著『政治思想史』(有斐閣、1987)、定価2,000円+税
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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出席点呼を取った際にいなければ欠席とします。遅刻はありません。出席点呼の際、テキストを持参していないと、出席カードを渡しません。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 初めに、政治思想史とは何か 【第2回】・【第3回】 近世の政治思想 マキアヴェッリ 【第4回】・【第5回】 トマス・モア 【第6回】 トマーゾ・カンパネッラ 【第7回】・【第8回】 ルターとカルバン 【第9回】・【第10回】 ジャン・ボダンと絶対王政論者 【第11回】 トマス・ホッブス 【第12回】・【第13回】 ジョン・ロック 【第14回】・【第15回】 モンテスキュー、ルソー 以上の計画は目安です。授業の進捗状況により、変更する場合があります。
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