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授業の内容(Course Description) |
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(1)「文章を書く」という行為は、自分の主張を相手に正確に理解してもらうための不可欠の手段であり、単に大学生活にとどまらず、一般社会においても、充実した生活を築くための不可欠な手段であることを認識させ、段階的に、かつ反復して演練させ、体得させる。 (2)全般を通して「学生自身に考えさせ、書かせる」授業を進める。特に、小論文作成を通じて「説得力のある」文章表現の習得のため、問題の確認と提起、関連資料の収集・分析・検討、及び展開・発表に至るまでの過程を重視して演練する。また、原則として毎回、約20~30分程度の漢字テストを実施する。(3級及び準2級程度) (3)自己紹介、発表、漢字の小テスト等を通じて学生の状況を把握しつつ、長文の要約等から段階的に進める。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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(1)目的に応じた文章を作成することができる。 小論文、依頼状等の手紙、ビジネス文書(基礎的なもの)について、様式、書き方、ルールなどを知り、目的に即して的確に文章を表現できる。 (2)課題に必要な資料を探索・収集し、それを厳密に吟味・分析できる。 (3)調査し・分析した事や自己の考えなどを実証的、論理的にわかりやすく文章に表現できる。また、他者の意見を取り入れたりして、コミュニケーションを円滑に行うことができる。 (4)討論等集団作業を通じ、仲間との協調性を保ちながら、発表にもなじみ主導性を発揮できる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席状況40点と、随時の課題提出・小テスト等60点の総合評価とする。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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野口 悠紀 『「超」文章法』 中公新書 樋口 裕一 『ホンモノの文章力』 集英社新書 古郡 廷治 『論文・レポートのまとめ方』 ちくま新書 石坂 春秋 『レポート・論文・プレゼン スキルズ』 くろしお出版 小笠原 喜康 『大学生のためのレポート・論文術』 講談社現代新書 大野 晋 『日本語練習長』 岩波新書
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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文章上達のためには、良い文章を読むことであり、自分で「書く」ことである。そしてこれの反復である。本授業をきっかけに良い習慣を身につけて欲しい。特に、小論文作成にあたって特に強調したいのは、問題の確認と、関連資料の収集・分析・検討に至るまでの過程である。何故ならば、意見を述べるには、事実関係と、その事実に対して、賛成か反対かの自己主張の裏づけとしての情報が不可欠だからである。要するに、論文を書こうとしたら、先ず、新聞や、ラジオ、インターネットを駆使して、情報資料を集めることが出発点である。「情報なくして意見なし」である。また、本授業では、原則として毎回(13回程度)、約30分の漢字テストを実施する。この機会に、漢字検定試験にチャレンジして欲しい。
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ・イントラダクション」「授業の進め方」「成績評価法」 ・学生による約1分間の自己紹介(発表の体験と学生相互間の絆強化) 【第2回】 ・「文章作成に関する基本」 ※「原稿用紙の使い方」「句読点の用法」等は、機会を捉えて逐次指導する。 ※第2回以降、漢字・熟語の読み書きの小テストを原則実施する。 (テキスト=樋口裕一著「ホンモノの文章力」) 【第3回】~【第7回】 ・「文章の構成分析」 ・新聞社説等を要約し、自分の意見を発表する。 【第8回】~【第10回】 ・第1次小論文作成作業 (基礎的な事項をテーマに、制限字数400~600字の小論文を作成し、発表・討論する。) ①「赤ちゃんポストについて」 ②「ジェンダーフリーについて」 ③「格差社会の是非について」 【第11回】~【第14回】 ・第2次小論文作成演練 (基礎的な事項をテーマに、制限字数800~1000字の小論文を作成し、発表・討論する。) ①「原子力発電について」 ②「夫婦別姓について」 ③「移民受け入れについて」 ④「死刑廃止論について」 【第15回】 ・講義のまとめ
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