Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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小学校・道徳の指導法 小山 惠美子
選択  2単位
【教育】 09-1-1331-1848-05

1. 授業の内容(Course Description)
 児童・生徒の心の問題とも関わり、学校教育における道徳教育の充実が期待されている。その一方で、道徳の年間指導計画をどのように立て、どう計画的に実施するか、他教科とどのように関連させることができるか、「心のノート」をどう活用するかなど、さまざまな実践上の課題がある。
 この授業では、道徳教育の現状を具体的にとらえるとともに、道徳教育の基礎・基本についての知識・理解を深めることを第1の目的としている。その上で、実際に授業を行う前段階としての指導案の立案等を通して、道徳指導における実践力を養うことができるようにしたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
・道徳教育の目的と意義、「学習指導要領」の内容について理解する。
・模擬授業に参加し、児童の立場に立って道徳授業についての自分の考えを持つ。
・道徳学習指導案の書き方を理解し、ある程度まとまった指導案が書ける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
授業への参加の状況(出席、活動状況、小課題等) 50%
課題レポート(学習指導案等)の内容 50%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 ・山崎 英則 編『新・道徳教育論―人間の生き方を考える』ミネルヴァ書房
 ・安彦 忠彦 監修・押谷 由夫他 編著『小学校学習指導要領の解説と展開 道徳編』(初等教育学専攻)
 ・押谷 由夫他 編集『道徳・特別活動 重要用語300の基礎知識』明治図書
 ※その他参考資料については、適宜授業で紹介します。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
・最初の授業で、授業の進め方、教科書や参考文献の使い方、出席・欠席や遅刻の取り扱い方・評価の仕方等について説明します。
・小学校で担任になった場合は、必ず「道徳」の授業を担当します。そのような場を想定し、担当教師による模擬授業を行う場面があります。模擬授業においては、児童・生徒になったつもりで道徳について考え、積極的に授業に参加してください。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
 ・授業の目的と授業の進め方、テキストや参考文献、評価の仕方、授業計画等の説明
 ・アンケートの実施「道徳の学習を思い出してみよう。」など
【第2回】
 道徳教育の意義と目的
 ・「生き方」を育む道徳教育
【第3回】
 学校における道徳教育のあゆみ
 ・道徳教育の成立と歴史
【第4回】
 児童における道徳性の発達
【第5回】
 道徳の「学習指導要領」
 ・道徳教育の目標と内容
【第6回】
 道徳の指導計画
 ・道徳の時間の位置づけ・副読本や「心のノート」の扱い方
【第7回】
 小学校(低学年)の道徳授業の実際 ※以後模擬授業とその解説を中心に
【第8回】
 小学校(中学年)の道徳授業の実際
【第9回】
 小学校(高学年)の道徳授業の実際および中学生の道徳
【第10回】
 「心のノート」を取り入れた道徳の学習
【第11回】
 学習指導案の立案
 ・授業設計と資料、評価
【第12回】
 新しい道徳教育の考え方
 ・構成的エンカウンターと道徳
【第13回】
 エンカウンターを取り入れた道徳の学習
【第14回】
 ロールプレイをを取り入れた道徳の学習
【第15回】
 これからの道徳教育(道徳教育の課題)
 ※「学習指導案」の提出