1. |
授業の内容(Course Description) |
|
大学における教育の対象が従来の「専門科目群」、「一般教養科目群」に加えて、「キャリア関係科目群」が大変重視される時代になりました。「キャリア」に関する考え方をある程度、学生時代に確立してくることを社会が要求しているからにほかなりません。
キャリア教育とは単に職業教育を意味するものではありません。「人間はなぜ働くのか」「働くとはどういうことなのか」「キャリアとは何か」といった職業に対する考え方を学ぶとともに、職業を通じて個人が社会に果たす役割は何か、更には一生を通じた自分の生き方や役割を考えることにあります。
このためには自己の個性を理解し,主体的に進路を選択する能力・態度を育てることが必要になるわけです。
学生の皆さんが在学中に有意義な自己啓発、能力開発を行い、実社会で求められる能力=社会人力を身につけ、自分自身に適した、あるいは自分自身が達成感を求めることのできるキャリアを目指し、さらには豊かな人生を構築することを目指す講座です。
最近のデータによれば、大学や短大を卒業して就職した人の1/3以上が就職してから3年以内に職を変わっています。その最大の理由は、「こんな筈じゃなかった」なのです。皆さんに、このような先人の轍を踏んで欲しくありません。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
社会人力を身につける。経済産業省が推進する「社会人基礎力」を育成する。社会人に必要な基礎的知識・技能とは何かを知り、それを学ぶ。コミュニケーション能力を高める。自己分析とは何か、何故必要なのかを学び理解し、自分の人生設計のため正しい自己分析の手法を学ぶ。自分のライフプラン・キャリアプランを真摯に考える。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
平常点(講義に対する取り組み姿勢)・レポート提出・レポート内容によって評価します。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
下記を教科書として使用しますが、それを補完する意味で適宜レジュメを配布します。
『実学 キャリア入門ー社会人力を体感するー』学文社
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
学生時代は自分自身を見つめ、自分自身を正当に評価・棚卸することはなかなかできるものではありません。ともすれば身の回りの現実的な出来事に興味も関心も行きがちです。しかしライフ・プランとは自分という「経営者」が、自分という「企業」をいかに発展させて行くかという「経営計画」を作ることにほかなりません。
「経営計画」策定のためには「企業価値」を正当に評価しなければならないように、ライフ・プラン策定のためには内省的に自分の過去を振り返り、現在の自分や将来の自分を見据えることが必要になります。この講座を学ぶ課程でしっかりした自分の人生設計プランを考え、実社会に限りない興味・関心を持ってほしいものです。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】
ライフデザインを考えよう
【第2回】
なぜ働くのだろうか
【第3回】
自分は何をしたいのだろうか
【第4回】
自分を知ろう
【第5回】
自分から取り組む
【第6回】
経済を学ぼう
【第7回】
働き方を理解しよう
【第8回】
自分から働きかける
【第9回】
就職するってどういうことだろうか
【第10回】
業種を知ろう
【第11回】
企業を知ろう
【第12回】
職種を知ろう
【第13回】
自分を律する
【第14回】
企業人(社会人)に求められるものは何だろう
【第15回】
豊かなライフデザインを作ろう
|