授業内容 |
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「システム」とは、相互に関連する複数の要素で成立している「集合体」を意味します。具体例は、自然界の「生態システム」、世界全体の「経済システム」、工場の「生産システム」、企業や大学の「コンピュータシステム」など、多方面にわたります。「システム工学」とは、このようなシステムの性質の解析や、システムの計画・設計・運用を行なうための技術であり、種々の数学的手法を用います.システム工学は、本質的に複雑な自然現象の理解や、急速に複雑化している種々の人工システム(機械システム、社会システムなど)の解析と最適化のために、重要性を増しています。
この授業ではシステム工学の基本の理解を目標とする.まずシステムの「動きの表現方法」について説明します。表現結果は、システムの「モデル」と呼ばれます。つぎに動きの解析のために、モデルを用いてシステムの動きを「模擬(シミュレーション)」する方法を解説します。さらに、システムの動きが最適となるように計画または運用する方法、すなわちシステムの「最適化法」を説明します。システム工学の各種手法ではコンピュータを用いるので,CL教室におけるコンピュータ実習も数回行ないます。
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