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授業の内容(Course Description) |
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日本は今、国内外の急速な社会変化の最中にあります。国内では「少子高齢化社会の到来」と「安心・安全神話の崩壊」、海外からは「グローバリゼーションの進展」と「地球環境の悪化」です。日本社会が抱えるさまざまな問題を突き詰めていくと、必ずこれらの厳しい現実に向かい合うことになります。個々の企業が事業活動を進めていく上でも、そのことは例外ではありません。 経済の担い手である企業社会で求められているのは、そうした問題に答えを見出せるような思考力を持った人材なのです。そのためには、市場経済の中核である証券市場が、グローバリゼーションとどのような関わりを持つのか?どのような課題があるのか?その対策として何が考えられるのか?そういったことを学習することが本講座の目的です。 具体的には、「グローバリゼーション」の本質とは何か?それによってどのような問題が起こるのか?例えば、米国発のサブプライムローン問題に始まった世界金融危機は、グローバリゼーションの時代における典型的な問題のひとつです。単に資本の移動の問題なのか?「排出権取引」は環境問題解決の切り札なのか?民主主義や人権はグローバリゼーションの中でどういう意味をもってくるのか?各企業は、こうした問題にどう対応すべきなのか?こういったことを学生自身で調べることで必要とされるスキルを身につけることを目指します。 教材として、国内外のドキュメンタリー番組を収録したビデオも使いながら、講義を進めていきます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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グローバリゼーションと証券市場の関わりを理解、課題や対策を考えられるようになること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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(1)レポート提出(期中に数回実施)の合計70% ※優秀なレポートは発表します。 (2)授業出席(15回)30% ※最低10回以上出席すること。6回以上欠席の場合は、理由の如何を問わず自動的に履修不足とします。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『証券から見た世界』
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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日本経済新聞を毎日読んだり、プレジデント、日経ビジネス、ダイヤモンドなどの経済誌を読む習慣を身につけること。また、TV東京の「WBS」「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」やNHKBSの「今日の世界」といった番組を見る習慣を身につけること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス 【第2回】 世界金融危機①(サブプライムローン問題と世界経済) 【第3回】 世界金融危機②(RMBS/CDS) 【第4回】 世界金融危機③(レバレッジ) 【第5回】 醜い現実の世界①(冷戦崩壊後の世界) 【第6回】 醜い現実の世界②(日本の隣人) 【第7回】 醜い現実の世界③(WTO) 【第8回】 醜い現実の世界④(資源_ステークホルダー) 【第9回】 醜い現実の世界⑤(資源_民主主義) 【第10回】 グローバリゼーションと企業経営① (人_外国人労働者) 【第11回】 グローバリゼーションと企業経営② (人_移民) 【第12回】 グローバリゼーションと企業経営③ (人_新興国) 【第13回】 グローバリゼーションと企業経営④ (金_ファンド) 【第14回】 グローバリゼーションと企業経営⑤ (金_国家ファンド) 【第15回】 グローバリゼーションと企業経営⑥ (金_オイルマネー)
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