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授業の内容(Course Description) |
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交通は人々の生活や経済活動に不可欠なサービスである。通勤、通学を始めとして社会生活のいろいろな場面で交通サービスが必要とされ、経済活動においても生産、流通、販売のあらゆる側面において交通が利用されている。交通サービスの提供者の多くは私企業であるが、その安全かつ安定的な供給を確保するため国や地方公共団体によりその事業活動や施設整備につき様々な規制や助成が行われている。 授業においては、できるだけ身近な交通機関の事例や問題を取り上げて、日本の様々な交通機関の経営の現状と課題、都市交通や地域交通の課題、交通における技術革新の展望、経済活動における物流の役割、交通の安全と環境の問題などについて学ぶとともに、交通の需要、投資、費用、運賃などの交通経済学の基礎知識の習得にも努めることとする。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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日本の交通体系の現状と交通政策の概要、鉄道、バス、航空、海運、トラックなどの各種交通機関の事業経営の現状と課題、都市及び地方の地域交通問題、LRTやリニア鉄道などの交通の技術革新の展望、物流活動の現状と課題など日本の交通産業全般に対する理解を深めるとともに、交通の需要、投資、費用、運賃などの交通経済学の基礎知識の習得に努めることを目標にする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業への出席状況を50%、期末定期試験の結果を50%として総合的に評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:澤 喜司郎ほか『交通とビジネス』成山堂書店 参考文献:土井靖範ほか『交通論を学ぶ』法律文化社 竹内健蔵『交通経済学入門』有斐閣ブックス 授業では、各交通事業の経営状況、交通の時事的話題、交通経済学の基礎知識などに関する補足資料を適宜配布する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業マナーを遵守すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業方針、日本の交通体系 【第2回】 交通サービスの特徴、交通の需要 【第3回】 公益事業の概念 【第4回】 交通の費用と運賃 【第5回】 運輸技術とビジネス 【第6回】 運輸インフラの発展 【第7回】 交通とGPS位置情報技術 【第8回】 自動車のITSと走行支援サービス 【第9回】 次世代航空機と航空ビジネス 【第10回】 巨大空港とアメニティ 【第11回】 路面電車とLRT 【第12回】 地方鉄道の再生 【第13回】 整備新幹線の現状と課題 【第14回】 クルーズ船とフェリーの旅 【第15回】 離島航路は離島住民の命綱
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