Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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管理接客論A 中牟田 訓充
選択必修  2単位
【観光経営】 09-1-1130-0681-01

1. 授業の内容(Course Description)
 この授業では、従来の人間形成に必要な知育教育に重点を置いた講義を行うに留まらず、特に人が持つ知性と一体のものとして不可分な感性を重視し、授業を通じて、自らの感性の掘り起しを行わしめ、もって、より豊かな人間性を育むことを主眼とするものである。
 実社会の様々な分野で、これから更に求められる他者への優しさや思いやりに根差した、温もりのある人間関係の構築と健全なる価値観と見識に裏付けられた新たなる能力と可能性を有する人間を育成すること、すなわち、ホスピタリティを授業の重要なキーワードとしてとり入れ、知性と感性の結合によって、自ら判断し、主体的に行動する力を身に付けることができるよう、その足掛かりとなるものを目指して行く。
 次いでこの授業が掲げる目標のもうひとつは接客上知っておくべき一定の知識や身につけるべきマナーなど特に観光や旅行、サービスといった分野において将来を託したいと考えている学生に対し具体的な行動の指針となるものを伝授して行くことである。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 上記の観点に立って授業を進め、それに加えて、特に日本の文化に関するものや絵画、音楽といった人間の感性に直接訴えることのできるものをとり入れて精神を高め、心を豊かにする、そうした時間を授業に入れる。その受け止め方は様様であっても、それによって彼等学生に今迄経験したことのない未知の世界への扉を開けてやる。夢を持って将来の目標に少しでも近付けるようそのための後押しを行うこと以上がこの授業の最終目標である。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席日数と平常の学習態度ならびに授業中に課したレポートのレベル等を勘案して総合的に評価する。また、期末試験として位置付ける最終レポートの提出も成績判定のひとつとしてこれを重視する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 授業の進み具合に合わせて、必要な資料を適宜プリントして配布する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 先ず始めは、いろいろなことに関心を持って、広く世界を見渡せる眼と心を養ってもらいたい。また一方で普段余り意識したことのない自己の感性の有り様についても注意深く観察する、すなわち己れを知り、しかるのち自分で強く集中できるものや心から興味を持つことのできる対象を見つけ出し、そのことに向き合う時間を大切にする。
 そして学業の合間には、機会を捉え、美術館や博物館それに可能な範囲でコンサートホールや劇場などにも足を運んでもらいたいと思います。
 若い時からそのような場所で、非日常的な世界を経験し、感性を刺激して様様な発見や感動を伴う時間を過すことは何よりも自分自身を豊かにし、知らず知らずのうちに世界を観る眼と心が養われて行くことになるからです。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業のスタートに寄せて
  講義概要と授業方針説明
【第2回】
 新たなる出会いの予感
  自己分析とフューチャープラン
【第3回】
 ホスピタリティという言葉を知る
【第4回】
 サービスとホスピタリティ考察(世界のおもてなし文化をたどる)
【第5回】
 エアーラインにおける仕事のイメージと全体像
【第6回】
 エアーラインのサービス戦略
  その1.サービスの範囲と更なる競争力強化
      国内線と国際線
【第7回】
 エアーラインのサービス戦略
  その2.進化する機内サービス(国際線を中心に)
【第8回】
 エアーライン研究
  客室乗務員の職務の全体像
【第9回】
 アートビジネスに見る華麗なるオークションの世界
【第10回】
 ホスピタリティ研究  接客の基本とマナー
【第11回】
 サービスの盲点と対策
  事例研究と接遇実務練習問題
【第12回】
 接客とサービス
  品質管理とサービス評価
【第13回】
 海外旅行時の行動学  危機管理と自己責任
【第14回】
 探訪、日本の伝統文化
  茶の湯、祭り、伝統行事を中心に
【第15回】
 日本を学び世界を知る
  世界遺産の現在
 授業計画については上記を目安に進めるも順序や内容の一部を変更または追加することがあります。