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授業の内容(Course Description) |
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現在のビジネスを進める上で、コンピュータとネットワークの活用は必要不可欠である。この効果的な活用を進めることで、小さな企業でも世界を相手にするような大企業になれる可能性がある一方、この活用を誤ると大きな企業でも倒産の危険がある。またネットワークを悪用するという犯罪も出現してきている。あらゆる業界がこの活用のあり方を検討しながら業務を展開しているが、その進め方では大変に苦悩しているともいえる。e−ビジネスの展開では、ビジネスモデルを意識して行くことが大切である。成功したビジネスモデルを理解し、今後のビジネスのあり方を考えていくこととする。具体的には、わが国と世界の旅行業界におけるe−ビジネスの現状と課題を中心として学習する。あわせてICT(情報通信技術)の現状と今後の方向を理解するようにする。これまでわが国の旅行業界で、そして国連の場でEDI(電子データ交換方式)の国際標準化活動に深く関与してきた経験をふまえて、この授業を進めることとする。わが国のビジネスが、国際社会で大きく飛躍できるように学生と共に検討していきたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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e−ビジネスの学習を通して、国際化の視点をもってICTを活用したビジネスを推進することの重要性を理解できるようになること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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以下の点を勘案した評価による。 ①授業の出席 (60点満点) ②授業中の態度、特に活発な意見や学習成果の発表等 (20点満点) ③期末試験の結果 (20点満点) 60点以上を合格点とする。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストの使用はない。
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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学生の積極的な授業への参加、特に旅行業界のe−ビジネスの展開で学生からの意見や発表を期待したい。
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 e−ビジネスについて コンピュータと人間の役割 ユビキタス社会の出現とその対応 ロングテールの活用 【第2回】 わが国の旅行業界のe−ビジネスの現状と課題(1) 【第3回】 わが国の旅行業界のe−ビジネスの現状と課題(2) 宿泊業界のe−ビジネスの現状と改善の動き 【第4回】 他の業界のe−ビジネスの現状と課題 世界の旅行業界のe−ビジネスの現状とGDS (Global Distribution System)の役割(1) 【第5回】 世界の旅行業界のe−ビジネスの現状とGDSの役割(2) OTA(Open Travel Alliance)の活動と新しい動き 【第6回】 e−ビジネスと中間事業者の存在及びその課題 【第7回】 日本流と国際化 旅行電子商取引促進機構の活動 【第8回】 ビジネスモデル(1) ビジネスモデルの成功例 【第9回】 ビジネスモデル(2) ビジネスモデルとイノベーションの視点 【第10回】 サプライチェインとしての見方 EDI(電子データ交換方式)とその重要性 【第11回】 インターネットの活用、特にWEBサイトとブログの活用 小規模でも世界を相手にした商売が可能 【第12回】 ネットワークセキュリティとその対応 ネットワーク犯罪への対応 【第13回】 ICTの技術と現状 【第14回】 e−ビジネスの推進とシステム分析方法 【第15回】 国際化視点でのわが国のビジネス展開
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