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授業の内容(Course Description) |
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不法行為法は、民法債権法の一分野をなしますが、その意義については、公害、医療過誤、交通事故等々の局面で適用が問題となるなど、今日我々が社会生活を営む上で知っておかなければならない不可欠の法領域となっています。
不法行為は、加害者の故意・過失などを前提とする一般不法行為と、使用者責任・工作物責任について定める特殊不法行為の2つがあります。この講義では、一般不法行為を中心にその基本的事項についてテキストに沿って検討することで、学生諸君の理解を深めることを狙います。
できるだけ双方向の授業を目指します。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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法学検定3級(司法)、4級レベル
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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試験+出席状況(学生便覧参照)
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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(テキスト)内田 貴 『民法II(第2版)―債権各論』 東京大学出版会(2007)
(参考文献)星野・平井・能見 編『別冊ジュリスト 民法判例百選II(第5版―新法対応補正版)』 有斐閣(2005)
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義には、テキスト、六法は必ず持って来て下さい。私語は厳禁します。
学生諸君の積極的な参加を期待します。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】
イントロダクション
テキスト:
第11章 序説~不法行為制度の目的と機能
【第2回】
第11章 序説~不法行為法の構造
第12章 一般不法行為の要件
【第3回】・【第4回】
第12章 一般不法行為の要件
I故意・過失
【第5回】・【第6回】
第12章 一般不法行為の要件
II権利侵害
【第7回】
第12章 一般不法行為の要件
III損害
IV因果関係
【第8回】
第12章 一般不法行為の要件
IV因果関係
V責任能力(付、監督者責任)
【第9回】
第12章 一般不法行為の要件
VI不法行為責任阻却事由
第13章 不法行為の効果
I損害賠償をめぐる問題
II損害の金銭的評価
【第10回】
第13章 不法行為の効果
II損害の金銭的評価
III損害賠償の範囲
【第11回】
第13章 不法行為の効果
IV賠償額の減額調整
【第12回】
第13章 不法行為の効果
IV賠償額の減額調整
V損害賠償請求権者
【第13回】
第13章 不法行為の効果
V損害賠償請求権者
【第14回】
第13章 不法行為の効果
VI損害賠償請求権の消滅時効
VII差止請求(特定的救済)
【第15回】
まとめ他
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