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授業の内容(Course Description) |
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世界には英米法と大陸法の2つの主要な法系がある。大陸法(Continental Law)がローマ法の強い影響のもとに形成されたのに対して、英米法(Anglo-American Law)はイングランドのコモンローを直接的淵源とし、ローマ法の影響を極力排して発展してきた。その結果、英米法は大陸法とは原理的に異なるいくつかの特徴を有するものとなった。法の支配(rule of law)、判例法主義、二元的法制度(コモンローとエクィティ)、陪審裁判制度などがそれである。本講義では、これらの英米法の基本原理を概説する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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英米法の原理的特徴の概略を、歴史的展開の中で理解することを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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定期テスト(80%)、出席状況及び授業への参加・発言状況(20%)を総合勘案して評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:なし。適宜プリントを配布する。 参考文献:講義の中で指示する。
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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英米の歴史、文化などの概説的な理解は、本講義を十分理解するための前提となるので、講義の中で適宜指示する参考文献には必ず目を通すようにお願いしたい。歴史的な内容も多くなるので出来る限り出席して、体系的理解に努めて欲しい。
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス 【第2回】 大陸法と英米法① 【第3回】 大陸法と英米法② 【第4回】 法の支配(rule of law)① 【第5回】 法の支配(rule of law)② 【第6回】 議会主権① 【第7回】 議会主権② 【第8回】 陪審裁判制度① 【第9回】 陪審裁判制度② 【第10回】 判例法主義① 【第11回】 判例法主義② 【第12回】 法曹一元 【第13回】 コモンローとエクィティ① 【第14回】 コモンローとエクィティ② 【第15回】 日本法と英米法(まとめ)
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