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授業の内容(Course Description) |
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法律は、抽象的、理論的な思考を必要とするので、なじみにくいと思われがちである。しかし、現実の社会で起こっている様々な問題を解決していくことが法律の本来の役目である。そこで、この講義では、新聞その他のマスメディアなどに現れる、現代の社会の中での法律の役割を取り上げて議論してゆきたい。これによって、法の役割を身近なものに感じて欲しい。「現代法学特講C」では主として日本の国内法に係る問題を取上げ、「現代法学特講D」では主として日本と国際社会に係る問題を取り上げたい。そこで両方の講義を通じて現代法の諸問題を様々な角度で取り上げるので、両方とも受講してほしい。 予め、取り上げるテーマを網羅的に示すことは難しく、時宜に応じて、マスメディアで報道される問題などを取り上げてゆきたい。中には他の科目で取り上げるものもあるかもしれないが、この講義では異なる観点からの問題提起を試みたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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マスメディアで取り上げられる問題に法律がどのように係っているのかを考えることで、法律を身近なものとして考える力を身につける。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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試験(またはレポート)の成績だけでなく、出席、質問等の授業への態度も合わせて、評価して総合的に判断する。欠席が多い学生は講義内容の理解も悪いので、不利となる。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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適宜、テーマに応じて作成した資料を配布する。参考文献はあればその都度指示する。従って、欠席すると授業の理解ができなくなる。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義では、その時々に異なったテーマを取り上げる一方、過去取り上げたテーマとの関連にも触れたいので、出席は重要である。出席は講義の開始時または終了時に記録する。遅刻や無断欠席はしないこと。分からないことがあれば、授業中または後で積極的に質問すること。六法全書は必ず持ってくること。新聞、ラジオ、テレビのニュース解説等を心がけて視聴すること。理想としては、学生諸君からもテーマの提案が欲しい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業計画や方針について説明し、取り上げるべきテーマについて議論する。次回以降、適宜、テーマを取り上げて講義し、討論する。小レポート、質問表配布などは適宜行う。これまでに取り上げたテーマや取り上げたいテーマを例示すれば概ね次の通りである。従って、テーマを状況により変更することがる。 【第2回】 年齢と法 成人とは? 【第3回】~【第7回】 法人とはなんだろう?どのような種類の法人があるのだろうか?公益法人改革とはなんだろうか?又どうしてそのような議論が起きたのか?協同組合、会社、独立行政法人にはどのような特色と課題があるのだろうか?など 【第8回】~【第10回】 司法制度改革とはなんだろう?裁判員制度は何故導入されるのだろう?法科大学院と司法試験制度の改革はどのゆな課題を持っているのだろうか?裁判外紛争解決(ADR)制度とはなんだろうか?など 【第11回】・【第12回】 規制改革とはなんだろう?どういう課題があるのだろうか? 【第13回】・【第14回】 中小企業についてはどのような課題があるのだろうか?事業承継問題とはなんだろうか? 【第15回】 上記の講義の補足とともに時間があれば試験又はレポート作成。 ただし、理解度によっては調整し、現代法の諸問題Bに持ち越し、あるいは繰り上げもありうる。
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