Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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日本文化特論 I A(宗教) 冲永 荘八
選択  2単位
【日本文化専攻】 09-1-1310-0126-09

1. 授業の内容(Course Description)
 昨年度まで行っていた内容に引き続き、ウィリアム・ジェイムズの『宗教的経験の諸相』を丹念に読んでゆく。今期は第16、17講「神秘主義」より読む。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 書物を読んでわからない単語や項目を自ら調べ、内容を理解し、それを要約し、重要な論点について自分で考える力を身につけること。目ざすものは極めてオーソドックスである。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業中に担当した箇所について、1セメスターあたり数回レポートを作成し、その内容によって評価する。授業に出席していないと、担当することさえできない。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 プリントにて配布する。Harvard U.P.版『 The Varieties of Religious Experience 』を適宜参照する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 この授業では読解力と論理的な思考力を養うことがひとつの目標となる。これは一朝一夕で身につくものではないので、コンスタントな出席が必要とされる。数回くらい出席して単位だけ取ることは不可能である。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】・【第2回】
 宗教に本質的な側面としての神秘主義についての解説。
【第3回】~【第6回】
 病的状態と宗教的神秘主義との違い。宗教はなぜ病気に還元されないか。
【第7回】~【第10回】
 神秘的状態の記述不可能性。
【第11回】~【第15回】
 神秘的状態の真理性について。体験の解釈に対する、体験自体の存在論的な優位。