1. |
授業の内容(Course Description) |
|
今年度は川端康成の『雪国』(昭和十二年[1937])をテキストにして近現代の日本語について見ていきます。 近代の日本語と近世の日本語のちがい、また、近代の日本語と現代日本語のちがいについても考えます。 ここでは、各自がそれぞれの研究テーマから、この作品に深く、じっくりと取り組んでいってもらうようにしたいと思います。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
日本語の繊細な表現法を語彙、文法、文章、会話等から感じ取り、論説文と小説の違い等についても見ていきたい。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
出席50点、発表50点 4回欠席した人は失格とします。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
『雪国』(新潮文庫)
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
辞書を持ってくること。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 日本語の歴史について概観する。 【第2回】 国語資料としての『雪国』 【第3回】 近代語の表記について 【第4回】 近代語の音韻について 【第5回】 近代語の語彙について 【第6回】 近代語の文法について 【第7回】 初出と単行本 【第8回】 雪国の成立過程について 【第9回】 男性の言葉と女性の言葉 【第10回】 全集本について 【第11回】 ふりがなについて 【第12回】 世代間による言葉の違い 【第13回】 打消の「ない」と「ぬ」 【第14回】 川端の言葉と漱石の言葉 【第15回】 まとめ
|