Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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日本文化演習(古典文学B) II 鈴木 宏昌
選択必修  2単位
【日本文化】 09-1-1310-0303-10

1. 授業の内容(Course Description)
 前期に引き続いて、一条天皇の中宮定子に仕えた清少納言の『枕草子』を読んでゆく。この作品には平安時代の文化が凝縮されている。衣食住をはじめとして学問・芸術・道徳・信仰・宗教など。われわれは『枕草子』の世界に入ることによって平安朝の宮廷社会に身を置くことになるが、その世界を理解するためには作者の視座から本文を正確に読み解いてゆく必要がある。
 授業は、発表形式をとる。毎回、担当者がことばの語釈と本文の現代語訳をつくり、重要な事柄については調査して、レジュメを作って発表する(三巻本と能因本の本文を比較検討して文章を読解する)。担当箇所についての発表者自身の考えや感想を述べる。そして、問題点について全員で議論する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ・辞典類を参照して古典の文章を読解できる力を身につける。
 ・自ら課題を見出して調査し研究する力を身につける。
 ・調査した結果を口頭で発表し、文章にしてまとめる力を身につける。
 ・日本の文化についての深い教養を身につける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席状況(50%)と発表(50%)によって総合評価します。
 (したがって出席数が不足すると単位を取得することができません)
 筆記試験は原則として、おこないません。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは、こちらで「枕草子」のプリントを用意します。
 参考文献は授業中に指示します。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 全員、予習をしてきてください。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 『枕草子』についての解説。レジュメの作り方。辞典・参考書について。
 担当者の割り当て。
【第2回】
 第110段「常より異に聞こゆるもの」第111段「絵に描き劣りするもの」第112段「描きまさりするもの」第113段「冬はいみじう寒き」を読む
【第3回】~【第5回】
 第114段「あはれなるもの」
【第6回】~【第13回】
 第115段「正月に寺に籠もり」を読む
【第14回】
 第116段「いみじう心づきなきもの」を読む
【第15回】
 第117段「わびしげに見ゆるもの」を読む