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授業の内容(Course Description) |
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本講義は、前期として「植民地と近代化」というテーマについて日本の台湾統治(1895~1945)の過程を解明するものである。 戦前における日本の植民地統治の実態及び日本の戦後処理ないしアジア諸国への影響に対して、光と影の部分を峻別し史実を究明することを目指す。 講義のほかに、ビデオなどの映像・音声資料を使用することもある。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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近代史を翻弄する帝国主義と植民地主義の実態を究明し、第二次世界大戦後の世界情勢との繋がりを理解することを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席(30%)と期末に提出するレポート(70%)により評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『台湾を知る』 蔡 易達 訳 雄山閣 『台湾』 伊藤 潔 著 中公新書
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義の内容に関する参考文献に当たって図書館を活用し、調査・研究を進めてほしい。通年の履修を望む。
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス 【第2回】 概説――複眼的な視野 【第3回】 台湾領有前の日台関係 【第4回】 明治維新と南進論の系譜 【第5回】 日清戦争と台湾の日本割譲 【第6回】 弾圧と反抗――前期の武装抗日運動 【第7回】 弾圧と反抗――後期の文化・政治活動 【第8回】 原住民の反抗――霧社事件 【第9回】 日本統治下の台湾社会変遷 【第10回】 戦時下の台湾――経済統制と戦争動員 【第11回】 「正」の遺産――近代化にまつわる諸問題 【第12回】 「負」の遺産――台湾人元日本兵、従軍慰安婦などにまつわる諸問題 【第13回】 終戦の政権交代 【第14回】 まとめ 【第15回】 小テスト
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