Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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消防法と予防行政 II 大熊 順三
選択  2単位
【法律】 09-1-1210-1737-02

1. 授業の内容(Course Description)
 消防関係機関(国家試験委託機関)が行う予防技術検定試験の選択科目である防火査察課程に準ずる。すなわち、消防機関が行う火災予防行政のうち防火査察業務である立入検査及び消防法違反の措置に関し、その法的根拠、義務、手法などを教示する。
 具体的には、消防法令の関係規定解説と実務上の説明及び問題演習を行う。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 (1)消防法でいう予防行政の最も基幹的な防火査察を理解し、社会人として或いは企業人としてのリスク管理的思考を醸成する。
 (2)予防技術検定試験の選択科目の一つ「防火査察課程」を学び、受験のための実力向上、さらには消防の予防行政を目指す一助とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 (1)筆記試験(場合によってはレポート式)を行い満点を100点として評価する。評価のランクは大学の例示による。
 (2)筆記試験(レポートの場合を含む)は出席回数が3分の2以上の者に対して行う。したがって、出席回数が3分の2未満の者は、特別な理由のないかぎり履修放棄とみなし、 採点をしない。
 (3)出席率が70%台の場合は5点、80%台の場合は10点、90%台は15点、100%は20点を加算する。ただし、加算の結果100点以上となった場合は、100点とするが、成績順位におい て考慮する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 (1)テキストとして、『予防技術検定のための消防予防概論(第2巻防火査察)』を使用する。
 (2)参考文献として、消防法令の抜粋、演習問題のコピーを配布し使用する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 (1)出席を重視するので、積極的に授業を受けるよう希望します。
 (2)授業の初期段階では、『消防法令の抜粋』を配布して講義をするが、その後は、前記テキストを使用するので、各自で用意してください。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス、予防技術検定制度、授業の進め方等、消防関係法の紹介
【第2回】
 防火査察の意義等
 防火査察関係法令‥‥消防組織法第1条、消防法第1条、第2条
【第3回】
 防火査察関係法令‥‥消防法第3条、第4条、第4条の2
 DVDによる立入検査状況
【第4回】
 防火査察関係法令‥‥消防法第5条、第5条の3
 消防・防災クイズ‥‥消防の常識
【第5回】
 防火査察関係法令‥‥消防法第5条の4、第6条、第7条
 消防・防災クイズ‥‥消防の常識
【第6回】
 防火査察関係法令‥‥消防法第8条~第8条の3
 査察関係演習(第1回)
【第7回】
 防火査察関係法令‥‥消防法第9条~第9条の2、行政不服審査法
 査察関係演習(第2回)
【第8回】
 立入検査要領‥‥査察の意義、立入検査の基礎、立入検査上の留意点
 査察関係演習(第3回)
【第9回】
 立入検査要領‥‥事前準備と通告、立入検査着眼点
 査察関係演習(第4回)
【第10回】
 立入検査要領‥‥雑居ビル、量販店等の立入検査の着眼点、改善指導
 査察関係演習(第5回)
【第11回】
 違反処理要領‥‥違反是正の意義、違反是正の留意事項
 査察関係演習(第6回)
【第12回】
 違反処理要領‥‥立入検査から告発までの事務処理
 査察関係演習(第7回)
【第13回】
 違反処理要領‥‥告発に係る基本的事項、告発事務処理フロー
 査察関係演習(第8回)
【第14回】
 全体総括(重要事項を総括的に復習)
【第15回】
 テストと解説(履修評価のためのテストを実施、解説する)