1. |
授業の内容(Course Description) |
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生きているということは、生物に特有な「生活現象」をあらわす働きを持っているということである。生理学は、生命維持に必要な人体の仕組み、あるいは、身体運動を含む生命活動を維持している人体の基本的な仕組みを追及する学問領域である。人体の諸機能には一定の法則性があり、生きていく目的にかなったように円滑に機能が営まれている。この生理学の知識を土台にすることは、労働をはじめとする日常生活を考え、生活と人体の機能の相関関係を把握することにつながる。 ここでは、消化系、泌尿系、生殖系、内分泌系、免疫系、血液系、筋・骨格系、皮膚系についての理解を深める。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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生体の生理学的応答の理解
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席・授業への参加(最大20%)、筆記試験(80%)
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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生理学関連テキスト一般、『救急救命士標準テキスト上巻』、『イラスト生理学』
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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単元ごとに小テストを実施するので、理解を深めるための足掛かりにしてほしい
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 消化および吸収:口腔内消化、胃内消化、小腸内消化吸収、大腸内消化吸収 【第2回】 代謝①:糖質代謝と糖新生、ATP、アミノ酸の代謝、脂肪の代謝 【第3回】 代謝②:基礎代謝率、エネルギー代謝率、栄養素の必要量と所要熱量、ビタミン 【第4回】 排泄:腎臓の構造と機能、細胞外液の調節、尿量の調節、排尿 【第5回】 体温:体熱の産生と放散、体温調節(反射と中枢)、発熱、発汗 【第6回】 内分泌系①:内分泌器官とホルモン、ホルモンの働き、内分泌機能を持つあるいは持つと考えられるその他の器官とホルモン様物質 【第7回】 内分泌系②:液性相関(成長の調節、血糖値の調節、汎適応症候群など) 【第8回】 血液系:血液成分と働き、血漿の物理化学、血液型、輸血、止血 【第9回】 免疫系:免疫応答の基礎、細胞相互作用とその調節、遠心性免疫機構 【第10回】 骨格系:骨の構造とカルシウムアパタイト、年齢と骨量、身体運動と骨量 【第11回】 骨格筋系①:骨格筋の構造と収縮、興奮収縮連関、骨格筋の種類と特性、筋のエネルギー供給 【第12回】 骨格筋系②:運動および緊張(神経伝導路と筋の神経支配、γループによる調節、随意運動の機構と練習効果)、筋運動時の全身的変化(自律系との関係) 【第13回】 生殖系:生殖系の発達と機能、性徴、分娩、胎児 【第14回】 補講 【第15回】 まとめと筆記試験
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