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授業の内容(Course Description) |
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【日本文化史上の独創的思想家たちを扱う】 親しみやすい問いかけからステップを踏みながら、聖徳太子、空海、親鸞、道元、日蓮といった日本文化史上のユニークなキャラクターを蘇らせてみたい。とりわけ、伝統文化の中において彼等の位置を見つめ直してみたときにその純粋さ、情熱、厳しさ、ユーモア、迫力に満ちた性格は刺激的である。 それには、まず「仏教」ということばの固定観念をとりはらい、彼等を広く日本の伝統文化の中で観察する作業が必要である。 私たちは日本に住みながら、魅力的な日本の思想家たちにアクセスする機会をあまり持てずに来たのではないだろうか。本受講をきっかけに、現代に生きる自身のリアルな関心を、日本のゆたかな文化的キャラクターの史的流れにつなげる手がかりを得て欲しい。日本文化の多様な分野を学ぶ上で、これら思想家たちの基礎的知識は、益するところ少なくないだろう。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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聖徳太子、空海、親鸞、道元、日蓮の思想について基礎的知識を養う。また、授業内で学んだ内容をふまえながら、自らが独自に考えた感想を交え、1000字以上の考察をまとめる力を身につける。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席(55%)、期末試験(45%)を目安とする。期末試験の方法は、受講者数をみて講義が3分の1程度進んだ段階で決定し、テーマは試験の2~3週間前に発表する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業にきちんと出席し、講義内容に集中して理解を積み重ねていくことが必要である。また、ノートをとることが肝心である。これらの用件が満たせない場合、単位取得はできない。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】・【第2回】 「精神の真空―仏教という言葉の落とし穴」 【第3回】・【第4回】 「聖徳太子―海外の師と文化的サクリファイス」 【第5回】・【第6回】 「空海―謎の空白期間と留学」 【第7回】・【第8回】 「親鸞―妻を想い、夫を想う」 【第9回】・【第10回】 「道元―中国の料理人との出会い」 【第11回】・【第12回】 「日蓮―特異な世界観と元寇の予言」 【第13回】 調整日 【第14回】・【第15回】 「期末試験」「期末試験答案返却・全体講評」 *以上の順序は入れ替わる可能性がある。また、研究や社会状況、国際情勢の変化に応じて、新しいトピックを加えることがある。
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