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授業の内容(Course Description) |
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言葉や文化の異なる人々の間でおこなわれる相互理解には誤解や先入観がつきものですが、相手の立場になりきることが不可能な以上、異文化間の相互理解には常に困難がつきまとっているといっても過言ではないでしょう。この授業では、主として日本と欧米の間でおこなわれてきた国際交流の歴史を、日本文化のユニークな特徴を手がかりにたどります。また、現代日本の世界における位置づけを、産業を含めた広い意味での文化の視点から捉えなおし、国際社会における日本の役割について考えます。社会人として必要な国際情勢の常識を養い、キャリア形成の指針を提供します。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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世界史における日本文化の特徴と役割を理解する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末テスト80%(教科書のみ持込可)、出席20%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『国際交流論ノート・1』
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業の計画は目安です。 体育会所属の学生には特別メニューを用意します。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 国際交流のプロセス1。(イントロダクション。) 【第2回】 国際交流のプロセス2。(ジャパン・アズ・ナンバーワン。日本異質論。国力の成熟と観光立国。) 【第3回】 日本の産業文化1。(「メイド・イン・ジャパン」のあゆみ。日本製品の世界評価。) 【第4回】 日本の産業文化2。(製造業大国から文化発信国へ。ジャパン・クール。) 【第5回】 日本の産業文化3。(小さな巨人−町工場。産業観光。産業立国の危機−資源争奪。) 【第6回】 日欧平行発達論1。(ジパング伝説と欧米人のアジア人観。) 【第7回】 日欧平行発達論2。(日欧経済摩擦。日本文化の自己主張。) 【第8回】 日欧平行発達論3。(大航海時代と日欧の接触。日本文化の特徴と普遍性。) 【第9回】 日欧交流の源流1。(ドイツ人ケンペルの見た江戸の日本。スローンと大英博物館。) 【第10回】 日欧交流の源流2。(鎖国の文化的意味。三十年戦争のヨーロッパ。) 【第11回】 日欧交流の源流3。(日欧文明の共通点。隠れたベストセラー−欧米人の日本旅行記。) 【第12回】 ハワイと日本。(ハワイ小史。ハワイ王国と米国。) 【第13回】 真珠湾への道1。(映画「パールハーバー」と「トラ・トラ・トラ」。) 【第14回】 真珠湾への道2。(太平洋のライバル。日米未来戦記。日系移民と米国。) 【第15回】 期末テスト。
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