Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
社会環境論 I
(社会環境論)
青木 修三
選択  2単位
【経営】 10-1-1110-1881-03

1. 授業の内容(Course Description)
 (1)特定非営利活動(NPO)法人「環境経営学会」理事(10年)の経験を活かし、最新の科学的資料に基づき、地球環境問題・気候変動問題を、学生一人ひとりが、自分に関係のある問題として捉えやすいような説明を行うとともに、併せて学界等での論点についても公平に紹介します。
 (2)各国当局、企業部門、NPO、国際機関などの環境問題への対応状況を出来るだけ詳しく、かつ判りやすく展開するために、「京都議定書対応の課題」、「ポスト京都のあり方」などを具体的な材料として説明していきます。
 (3)また、学生として、未来の組織人として、地球環境問題に個人的にどう対応するかを考えてもらうため、状況に応じ外部専門家による講義などの機会を設けたいと考えています。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 21世紀を支える若者達に、今世紀最大の経済的課題のひとつである「地球環境問題」を真面目に理解してもらうとともに、「社会の持続可能性」を維持するために出来ることは何かを真剣に考え、行動する習慣を身につけるよう期待します。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(70%):出席確認を励行するほか、必要に応じ関連事項に関するレポートの作成を求めます。
 試 験(30%):期末に、授業にきちんと出席していれば回答できるような問題を中心にテストを実施します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストはとくに指定せず、毎回作成のレジュメ(プリント)を使用し、講義します。
 参考文献:
 UFJ総研 『手にとるように環境問題がわかる本』(かんき出版)
 石 弘之  『地球環境報告』(岩波新書)
 佐和隆光  『地球温暖化を防ぐー20世紀型経済システムの転換』(岩波新書)
 日経CSRプロジェクト編 『CSR 企業価値をどう高めるか』(日経新聞社)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 環境問題を論ずるのは、何のためか、誰のためかを真剣に理解するために、積極的な出席、静聴、質問へのエネルギー集中力を高めて欲しい。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション       「今なぜ環境問題か?」
【第2回】 
 環境問題全般に関する設問    「環境全般に関する設問」と「回答」
【第3回】 
 地球環境問題の現状と課題(1) 「急速に激化する気候変動」
【第4回】
 地球環境問題の現状と課題(2) 「背景と展望、IPCC第4次報告書」
【第5回】
 地球環境問題の現状と課題(3) 「環境問題への懐疑論」その1
【第6回】
 地球環境問題の現状と課題(4) 「環境問題への懐疑論」その2
【第7回】
 地球環境問題の現状と課題(5) 「環境問題の哲学的背景」
【第8回】
 前半の復習と参考文献紹介    「環境問題はすぐれて経済問題」
【第9回】
 わが国の環境問題        「公害問題から地球環境問題へ」
【第10回】
 世界の環境対応(1)      「京都議定書」
【第11回】
 世界の環境対応(2)      「ポスト京都の枠組みについて」その1
【第12回】
 世界の環境対応(3)      「ポスト京都の枠組みについて」その2
【第13回】
 わが国のGHG排出量      「総量の推移、部門別排出量」
【第14回】
 春学期の復習と第2回設問再実施 「環境全般に関する設問」
【第15回】
 環境全般に関する総復習と期末テスト